ダブル台風 九州接近 今夜、19号長崎県最接近

 長崎地方気象台によると、非常に強い台風19号は勢力を維持したまま、22日夜に長崎県に最接近する見込み。同気象台は、暴風やうねりを伴った高波に警戒を呼び掛けている。
 21日夜遅くには県内の一部が風速15メートル以上の強風域に入り、最接近は県南部で22日夜の初めごろ、五島で夜遅く、対馬で23日の明け方の見通し。県南部や五島の海上では22日明け方から夜遅くにかけて風が非常に強くなり、うねりを伴い大しけの見込みという。
 台風接近に伴い、九州商船と五島産業汽船では、22日の全便の欠航を決めた。
 五島市の崎山漁港では21日午前中から漁業者らが船の係留作業に追われた。同市上崎山町の小園春治さん(68)は、船首や船尾を数本のロープで岸壁に固定する作業を終え「影響がなく早く漁を再開できるといいが」と不安そうな表情を浮かべた。

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