【非鉄流通のいま】〈白金商事〉銅・黄銅線販売が主力

〝成田山新勝寺の御用商人〟の顔も

©株式会社鉄鋼新聞社

 伸銅品問屋の白金商事(社長・菅野豊氏)は、港区芝の長島商店で修業を積んだ菅野亀治氏が1947年、練馬の白瀬合金伸銅所の営業所として東神田に設立した。社名は白瀬合金を詰めて「白金(はっきん)」と名付けられた。設立当初から紀長伸銅所の指定問屋の看板を受け、同社の黄銅板を販売。紀長伸銅所の問屋会「巽会」の世話人にも選ばれた。60年に白瀬合金伸銅所が事業を停止したが、白金商事は68年にサンエツ金属の指定問屋として銅線・黄銅線の販売に乗り出すなど事業の幅を広げていった。

 現在は埼玉県戸田市に本社を置いている。主力製品は銅・黄銅線で、販売量の8割を占め、残る2割は仲間問屋から調達した伸銅品、アルミ圧延品、ステンレス製品などに及ぶ。販売先は仲間問屋、ヒモ付きを問わず幅広い。

 銅・黄銅線製品が主力の同社ではあるが、以前は銅板の扱い量も多く、寺社向けにも材料を供給してきた。成田山新勝寺からは〝御用商人〟に指定され、新勝寺本堂の屋根銅板や諸設備の施工に携わってきた。新勝寺との関係は、仕事関係にとどまらない。参拝を目的に菅野亀治氏が柿沼冨二朗氏(柿沼金属精機創業者)、吉江角雄氏(旧三伸商店創業者)、中田貞治氏(旧中田商店創業者)らと立ち上げた「伸銅成田会」は、1965年の設立から50年以上の月日が経つが、現在も会員10人が年3回〝正五九参り〟を行っている。

 白金商事は、銅線問屋として顧客への安定供給を第一に取り組んでいく構えだが「売上数量ではなく、利益率が重要」(菅野社長)との考えを示す。最近では、菅野社長が経営する金属商社の泰豊トレーディングと共同で盆栽用焼き銅線の販売に乗り出しており、今後も同社との連携を強めていく方針だ。(遊佐 鉄平)

会社概要

 ▽資本金=400万円

 ▽所在地=335―0031埼玉県戸田市美女木4―27―19

 ▽社長=菅野豊氏

 ▽電話番号=048―422―0612

 ▽主な扱い商品=銅・黄銅線など伸銅品やアルミ製品