京セラ子会社、中国・東莞で印刷機器用感光体工場稼働

 京セラドキュメントソリューションズはこのほど、中国子会社の京セラ弁公設備科技(東莞)が建設していた印刷機器用有機感光体(OPC)新工場が完成したと発表した。独自の生産システムを活用し、ほぼすべての工程を自動化。OPC感光体ドラムの生産能力を20年までに2・5倍以上に増強する。

 昨年7月に着工し、今月稼働を開始したOPC感光体ドラム第2工場は、総床面積1万1400平方メートルの3階建て。独自の新生産設備を導入したほか、生産工程で出る排水のリサイクルシステムや排ガス処理装置を設置した。

 東莞拠点は、同社の主力工場で複合機・プリンターに加え消耗品であるOPC感光体ドラムも生産している。複合機やプリンターの受注拡大に伴い、低中速機に搭載されるOPC感光体ドラムの生産増強が急務であることから、OPC感光体ドラム生産能力増強を判断。8月9日に開催した竣工式には東莞市石龍鎮の劉書記、葉鎮長をはじめとした政府関連各局らが出席した。OPCの材料である感光ドラムはアルミ製引抜管が使用されている。

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