シートがつなぐ復興の絆 熊本の運動公園で撤去の座席、釜石市で再利用へ

釜石鵜住居復興スタジアムに設置された熊本県民総合運動公園陸上競技場の座席=岩手県釜石市(熊本県提供)

 東日本大震災と熊本地震の被災地を結ぶ懸け橋に。県民総合運動公園陸上競技場(熊本市東区)で2019年ラグビーワールドカップ(W杯)のために撤去・交換された座席が、同じW杯の会場となる岩手県釜石市の釜石鵜住居[うのすまい]復興スタジアムで再利用され、「絆シート」と名付けられている。

 同スタジアムは、球技専用でW杯会場として7月に完成。常設6千席のうち、熊本県の240席と、国立競技場と東京ドームから提供された計600席を、メインスタンド中央や前列部分に再利用した。

 またW杯時には仮設1万席を増設する予定で、このうち6760席は熊本県から提供の座席を使用する。

 釜石市が経費節減などのため、全国の自治体に呼び掛けたところ、熊本県が名乗りを上げた。送料などは同市が負担した。

 釜石市のW杯推進本部事務局は「熊本から釜石を応援してもらい非常にありがたい」と話している。

 熊本国際スポーツ大会推進事務局によると、県民総合運動公園陸上競技場ではW杯までに座席1万席を交換する計画。釜石市以外では県内のスポーツ施設に計千席を譲渡する。(野方信助)

(2018年8月22日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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