イッタラ&アラビアデザインセンター【現地ルポ】ショップの15%オフ券ゲット。コーヒーもごちそうさまです。

北欧を旅する目的にもいろいろありますが、洗練されたデザインも魅力の一つです。中でもiittala(イッタラ)とARABIA(アラビア)は日本でも人気の高いフィンランド発祥のテーブルウェアのブランド。19世後半に生まれたこの二つのブランドは、1990年代から一つの会社で経営されています。

「イッタラ& アラビアデザインセンター」はフィンランドの首都ヘルシンキの郊外、とはいってもそれほど遠くもなく、トラムで20分ほどの場所にあります。1階にはショップがあり、2つのブランドと関連するブランドの様々な商品と限定品などもアウトレット価格で販売されています。

注意【1】 買い物は15%オフ券をゲットしてから

買い物の前に、まずはミュージアムに行きましょう。ショップの奥にある、ちょっと地味なエレベーターに乗って9階にあがります。このミュージアムでは、イッタラとアラビアの、過去と現在・未来を知る展示を見ることができます。また、ブランドで活躍中のアーティストの作品も入れ替わり展示されているので、ゆっくりと時間をとりたいところです。

ガラス製品のイッタラは1881年にフィンランドに生まれました。1930年代から40年代に登場したAaltoとFranckの信念は「物は常にデザインされたものであるべきで誰でも手に入れられるものでなければならない」というものでした。そして、使い捨てではなく、一生涯を通じて使うことができる製品を作り続けています。

スウェーデンの陶器メーカーの子会社として、最初にアラビアの工場がフィンランドに生まれたのは1874年。そのスローガンは「Vackrare Vardagsvara(美しい日常)」です。1932年に迎えたアーティスティックディレクターEkholmが、新しい国際的な潮流も取り入れて、先進的な製品作りが始まったといいます。1990年以降、iittalaグループのブランドとなりました。

そして会場を出るときに、受付の方に「Thank you」と言えば(たぶん言わなくても)、1階のショップで使用することのできる15%オフのクーポンをくれるんです。

9階に上がることなく最初に買い物してしまうと値札のままの価格で清算することになってしまいますから、まずはミュージアムに行きましょう。

注意【2】 無料でコーヒーをいただけます!

さて、ミュージアムを出る前にもう一つ。受付のすぐそばに、本格的なコーヒーマシーンが設置されてありました。そのわきにはアラビアのマグが並んでいます。受付の方に「これはスタッフ用ですか」と聞いたところ、来場した人が自由に飲むためのものだということでした。

マグを置いてスイッチを入れるとおいしいコーヒーが。いい香りです。エギジビションのコーナーにあるテーブルでいただきました。北欧ではみんなよくコーヒーを飲みます。窓の外の風景を楽しみながら、この後の買い物に備えて一休みです。

周りは住宅地なのですが、ちょっと歩いてみたらこんな菜園がありました。小さな区分に分かれていて、近所の人たちが野菜などを作っているようです。こういった風土から素敵なデザインが生まれたんだなぁと、素敵なフィンランドを実感できました。

[イッタラ & アラビア デザインセンター]

[All photos by Atsushi Ishiguro]

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