鹿児島の甘酒カレーが1位 コクがあり凝縮したうまみ

 九州・沖縄ブロック予選が22日、大分市の大分合同新聞社で開かれ、南日本新聞社(鹿児島県)推薦の「麹屋の甘酒カレー」が1位に選ばれた。

 「カレー好きとしては最高の一品」「普通のカレーよりコクがある」。福岡や大分の担当者から絶賛の声が上がった。カレーは、「河内源一郎商店」グループが運営する霧島市のこうじ料理専門レストランのメニューをレトルト食品にしたもの。「持ち帰って食べたい」との声を多く受け、2年かけて商品開発した。

九州・沖縄ブロック代表に選ばれた「麹屋の甘酒カレー」

 一口食べてみるとたしかにコクがあり、濃厚。参加者からは「甘酒の味が全然しない」との声もあったが、カレーのスパイスだけでは実現できない凝縮したうまみを味わえた。最初はほんのりとした甘みが口に広がるが、徐々にスパイスもしっかりと効く。「辛みがあるのに、口当たりが滑らか」と好評だった。

 カレーと黄金比で配合したのは、同社の人気商品「麹屋の食べる甘酒」。スプーンですくって食べられるほど粘度が高くとろとろだ。具材は、こうじを混ぜた飼料を使い自社農場で育てた「黒麹豚」。柔らかい豚肉が、甘酒入りのカレーと絶妙にマッチする。

 南日本新聞社営業局の帖佐奈穂さんは「甘酒は栄養価の高さから『飲む点滴』とも呼ばれ、美容にも期待できそう。カレーの絶妙なコクがおいしいので、ぜひ食べてほしい」とアピールしていた。

 (共同通信大分支局 品川絵里)

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