【MLB】ダルビッシュに古巣地元紙が“ラブコール” 2年後のレンジャーズ復帰を熱望!?

カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

今季残り試合は登板しないと編成部長が発表、レンジャーズの地元紙は…

 上腕三頭筋腱炎で5月から故障者リスト(DL)入りしていたカブスのダルビッシュ有投手は、19日(日本時間20日)に1Aサウスベンドでのリハビリ登板を行ったが、1回を投げ終えた後に異変を訴えて緊急降板。翌日にMRI検査を受けた結果、右肘のストレス反応と右上腕三頭筋の挫傷と診断され、セオ・エプスタイン編成本部長が今季中の復帰はないと発表した。そんな中で、古巣レンジャーズの地元紙は2020年の復帰へ“ラブコール”を送っている。

 ダルビッシュはレンジャーズとの契約最終年となった昨季、7月のトレード期限でドジャースに移籍。“世界一請負人”の期待をかけられたがワールドシリーズで敗れ、オフにFA市場の目玉としてカブスと6年総額1億2600万ドル(約140億円)の大型契約を結んだ。しかし、新天地では開幕直後から不調で、1勝3敗、防御率4.95と苦戦。2度目のDL入りが長引き、ついに今季中の復帰の道が閉ざされてしまった。

 そんなダルビッシュについて、アーリントンの地元紙「スターテレグラム」が特集を掲載。その中で、6月下旬のリハビリ登板で痛みを感じた右腕がレンジャーズのキース・マイスター医師を訪ねていたことについて触れ、「その時話題となったのは、彼がテキサスとレンジャーズが恋しいと語ったことだった」と紹介。そして「このことを修復するには1つ方法がある」と”解決策”を提示している。

2年後にオプトアウトの権利を持つダルビッシュ「心の平和が重要なら…」

「ダルビッシュは来季以降にシカゴ・カブスとの6年1億2600万ドルの契約をオプトアウトすることができる。彼は大金を失うことになるだろうが、彼にとって心の平和が重要なのであったら、他の場所を探すことも可能だ」

 ダルビッシュはカブスと6年契約を結んでいるものの、2年目が終了した時点で契約を破棄してFAになれる「オプトアウト」の権利が盛り込まれている。つまり、2019年シーズン終了後にレンジャーズに復帰することは確かに可能だ。

「その時、レンジャーズは(新球場の)グローブ・ライフ・フィールドが完成目前(2020年開場予定)となっているだろう。その時までに野手の中心選手たちはもっと成長しているだろうが、ローテーションはまだ投手を必要としているだろう。彼とジョン・ダニエルズGMはディナーを食べながらこのことについて話し合うことができるだろう」

 同紙はこのように伝え、ダルビッシュの古巣復帰に期待を寄せている。一方で、最後には「ダルビッシュがカブスと契約している間はずっと、健康を保ちポストシーズンで投げられることが望ましい。しかし、現実は全く異なる様相を呈している」とも言及。5年半を過ごし、エースとして躍動したレンジャーズでのダルビッシュ人気はいまだに健在のようだ。(Full-Count編集部)

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