養老鉄道の車両更新計画は、3ドア18mステンレス車へ統一か

「現在、養老線の車両は昭和38年~45年製であり、老朽化が進んでいるため、車両更新により塗装費や動力費等の削減、サービス向上を図ります」

鉄道チャンネルニュースでも伝えたとおり、養老線管理機構が東急池上線用7700系を15両、東急テクノシステムから購入し、既存車両15両を置き換える。

<養老鉄道、東急7700系を15両導入>

<養老線むけ東急7700系はクロスシート配置>

この発表資料には、「養老線の全車両数31両(2両編成×5本、3両編成×7本)の約半数を更新する。なお、全車両数及び編成数に変更無し」と記載されている。

養老鉄道の既存車両(近鉄600系列)は、全長20メートル級、片側4ドア、鋼製車。

今回、東急からやってくる7700系は、全長18メートル級、片側3ドア、ステンレス車。

東急7700系が走り出すと、18m3ドア車と20m4ドア車が混在する。乗降位置や編成定員、メンテナンス方法など、いろいろ変わる。

養老鉄道にやってくる東急7700系は、近鉄塩浜検修車庫(四日市市)で改造工事を受ける。

発表のとおり、(1) 各設備を養老線の仕様に合わせるための変更、(2) 先頭車両(両側)に運賃箱、運賃表示板(デジタル表示)を設置、(3) 全編成に車椅子スペースを設置(各編成1両)、(4) 一部の3両編成の車両では、中間車に8席のクロスシートを設置などの設備更新が行われる。

養老鉄道には、既存車両にシングルアームパンタグラフが載るタイプもある。こうした設備更新工事にあわせ、7700系のシングルアーム化もあるか。

<【私鉄に乗ろう 59】養老鉄道養老線>

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