商品にできない水前寺菜をふりかけに活用 御船町のPRに

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ふりかけを手に笑顔を見せる「水前寺菜の里づくりの会」の徳永廣敏会長(左)と山下啓四郎さん=御船町

 御船町の企業73社でつくる「オールみふね恐竜の郷復興プロジェクト」が食品メーカー通宝(熊本市)の協力で発売した「納豆×わさびふりかけ」が好評だ。初回生産分の2千袋は1カ月足らずで完売し、8月に5千袋を追加販売した。25、26日には銀座熊本館(東京)で試食販売会も開き、町をPRする。

 ふりかけには、ポリフェノールや鉄分を多く含む町特産の水前寺菜が入っている。これまで廃棄していた部分を有効活用した。町内の農家5軒でつくる「水前寺菜の里づくりの会」によると、次の生育を促すため40センチほどの長さで刈り取り、葉先から28センチにそろえて出荷するため、捨てる部分があったという。

 徳永廣敏会長(70)は「出荷する部分と味は何も変わらず、もったいないと食べたりしていたけれど、ふりかけに使うとは思ってもみなかった」。人気商品となり、農家のモチベーションも上がっているという。

 ふりかけの商品化までには、風味の異なる5種類を食べ比べて人気投票をするなど、町民も協力。同プロジェクト事務局で開発リーダーの松坂章さん(42)も「味を決めるのも原材料も地域の人が関わっている。御船町をPRするツールに育てたい」と意気込む。

 ふりかけは熊本市内の百貨店や町内のスーパーなどで1パック324円で販売中。売り上げの一部は熊本地震からの復興支援で町に寄付される。(立石真一)

(2018年8月23日付 熊本日日新聞朝刊掲載)