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地震の爪痕、後世に 震災ミュージアム整備へモニターツアー

©株式会社熊本日日新聞社

大規模な土砂崩れが発生した高野台地区で、ジオガイドから説明を聞くモニターツアーの参加者=23日、南阿蘇村

 熊本地震の経験や教訓を後世に伝える「震災ミュージアム」の整備に向け、県は23日、震災遺構をめぐるモニターツアーを初めて開いた。県内の教諭ら16人が参加し、南阿蘇村や益城町などの5カ所で生々しく残る震災の爪痕に触れた。

 南阿蘇村では、大規模な土砂崩れが発生した高野台団地や阿蘇大橋の崩落現場を訪問。阿蘇ジオパーク推進協議会が養成する「ジオガイド」から、火山と地形の成り立ちなどを交えて説明を受けた。

 同村の東海大阿蘇キャンパスでは、語り部活動を続ける学生グループ「阿蘇の灯[あかり]」代表の林風笑さん(22)らが案内。林さんは学生アパートなどでの被災状況を振り返り、「自らの命を守る方法を常に考えることが防災につながる」と訴えた。

 参加した熊本市の龍田小教諭笹原信二さん(61)は「被災者の生の声は心に残った。この体験を生かして、防災力の重要性を地域や職場などで伝えていきたい」と話した。

 震災ミュージアムは、県内の広範囲の遺構をめぐるフィールドミュージアム構想。2022年度までの5年間で県や被災市町村が遺構保存や見学ルート、拠点整備を段階的に進める。24日には「半日コース」のモニターツアーがある。(並松昭光)

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