全国学力テスト 長与町 全教科平均超え 長崎県内市町別結果 5市は下回る

 県教委は23日の定例教育委員会で、4月に実施した全国学力テストの市町別結果を明らかにした。西彼長与町は5年連続で小中ともに全教科で全国平均を上回ったが、佐世保市など5市は小中ともに全教科で全国平均を下回った。
 県教委は「低学年からの学力向上対策や読解力に課題があるのではないか」とみている。
 学力テストのうち、国語と算数・数学はそれぞれ基礎的知識を問うA問題と、知識の活用力を見るB問題に分けて出題。これらに理科を加えて小6、中3のいずれも3教科5科目で実施した。県教委では、市町ごとに各教科の平均正答率が全国平均を超えたかどうかを公表している。
 県教委によると、北松佐々、西彼時津両町、諫早、南島原両市などは昨年に比べて全国平均を上回った科目が増え、改善した。一方で、佐世保、大村、平戸、対馬、西海の5市が全教科で平均を下回った。
 県教委は対策として▽小学校低学年からの基礎的知識・技能の定着▽学力の土台となる読解力育成▽家庭学習の習慣化-などを挙げた。
 県教委は「成果を上げた市町の事例などを共有する。校内研修や県教委職員らによる実地指導も強化する」としている。

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