カネミ油症 本年度長崎県内検診199人

前年度比7人減 回数増求める声も

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 カネミ油症患者の健康状態を調べる県の油症検診が、先月の五島市2カ所に続き長崎市内で23日開かれ、県内の本年度検診は終了した。受診者数は合わせて、認定患者134人、未認定患者65人、計199人(前年度比7人減)。患者からは検診の実施回数を増やすよう求める声も聞かれた。
 県生活衛生課によると、会場別の受診者数は、五島市玉之浦町が82人(認定69、未認定13)、同市奈留町が55人(認定25、未認定30)、長崎市が62人(認定40、未認定22)だった。
 国設置の全国油症治療研究班から県が委託を受け、年1回実施。皮膚科などの臨床検査や原因物質のダイオキシン類の血中濃度などを調べている。未認定患者の検診結果は、認定の可否判断にも使われる。
 長崎市の会場は県西彼保健所(滑石1丁目)で、本土在住者が対象。数年前の検診を経て油症認定されたという男性(69)は「以前は腰回りの吹き出物がひどく、数年前の検診では肝機能も良くなかった」と語った。
 女性認定患者の長女で「油症2世」の下田恵さん(29)=諫早市=は未認定。診断基準の緩和を求める一方、「検診が年1回だと仕事の都合で行けない人もいる。年2、3回は必要」と話した。

油症検診で血圧を測る受診者=長崎市、県西彼保健所