マレーシアのマイクロン・スチールのトップ交代、アズラン氏退任 ローシャン氏へ世代交代

 JFEスチールや伊藤忠丸紅鉄鋼が出資するマレーシアのリローラー、マイクロン・スチールで経営トップが代わり、世代交代が進んでいる。

 長年にわたり同社のトップを務めてきたアズラン氏(60)がこの8月に非常勤取締役へ退き、創業家の親族にあたるローシャン・マヘンドランCEO(35)による「一頭体制」が確立したもの。ローシャン氏は2011年からマイクロンで幹部を務め、今年の4月にグループCEOへ昇格していた。

 アズラン氏はグループCEOをローシャン氏へ渡した後もマネージング・ダイレクターの肩書で活動していた。マイクロンの親会社にあたる持株会社、メラワ・インダストリアル・グループのマネージング・ダイレクター職は続けるが、マイクロンの実権はローシャン氏へ完全に移ることになる。

 マイクロンはJFEなどから原板の熱延コイルを輸入し、冷延事業では年間20万トン、鋼管事業(メラワ・スチール・チューブ)では10万トン程度を生産している。

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