演劇学ぶ初の国公立大、兵庫に 21年度開校へ基本構想案発表 学長に平田オリザさん

平田オリザさん

 兵庫県は23日、豊岡市で開校を目指している専門職大学の基本構想案を発表した。演劇を専門的に学べる国内初の国公立大学になるといい、学長には劇作家で演出家の平田オリザさん(55)が就任する予定。演劇で身に付ける表現力を基に、観光や文化の分野で即戦力となる人材を育成する。2021年度の開校に向け、19年10月にも文部科学省に認可申請をする。

 専門職大学は昨年5月の学校教育法の改正で創設された新たな高等教育機関で、ITなどの成長分野で即戦力となる人材育成を目指す。但馬地域では地元の誘致活動もあり、県が昨年度に設立検討会を設置。18年度からは準備委員会に格上げし、構想案を議論してきた。

 大学の名称は「国際観光芸術専門職大学(仮称)」。文化・観光創造学部文化・観光創造学科(仮称)の1学部1学科のみで、定員は1学年80人の4年制とし、1年生は原則全寮制とする。集団生活で演劇の手法などを学び、2年目から「観光地経営コース」と「文化創造コース」を選択する。進路は観光分野がツーリズムプランナーやホテルマネジャーなど、文化分野は俳優や舞台演出家などを想定しているという。

 実習授業に重きを置いているのも特徴で、JR豊岡駅南側に建設する約1ヘクタールのキャンパス内には劇場やスタジオを整備。学生らが過疎化に悩む地域の課題を解決する「地域リサーチ&イノベーションセンター(仮称)」も学内に設け、演劇で培ったコミュニケーション力を生かし、地域住民と一緒にインバウンドの誘致などに取り組む。

 総事業費は約80億円を見込んでおり、井戸敏三知事は「但馬は城崎国際アートセンターなどがあり、国際芸術拠点としても注目されている。人間環境や自然との共生など、ここでしか学べないことがあるはず。世界的な知名度を誇る平田さんを慕ってくる学生も多いと期待している」と話した。(前川茂之)

Follow

神戸新聞

on

©株式会社神戸新聞社

神戸新聞がもっと便利に。電子版NEXT

新聞がそのまま読める「紙面ビューワー」、調べ物に便利な「記事データベース」が人気です。ウェブならではの速報も充実。暮らしに役立つ電子版を、ぜひお試しください。

詳しく知りたい