ダム愛好家の間で人気 農業用「ダムカード」作製 長崎県五島振興局が県内初

 長崎県五島振興局は、五島市内の4カ所の農業用ダムがそれぞれ写った「ダムカード」を新たに作った。同カードはダム愛好家の間で人気を集めており、今月からダムを訪れた人に無料で配布している。農業用ダムのカードは長崎県内初。

 ダムカードは全国の自治体などが作製。表に写真、裏側には貯水量や型式、建設時のエピソードなどを掲載している。

 五島振興局がカードにしたのは、繁敷ダム(富江町)、浦の川ダム(岐宿町)、川原ダム(同)、内闇ダム(籠淵町)。いずれも田畑に引く農業用水を確保するため建設された。このうち市内最古の川原ダムは1965年に完成し、現在も岐宿、三井楽両町に水を供給している。

 従来から配っていた治水目的の福江ダム(吉田町)のカードもデザインを更新した。

 配布場所は同局河港課と農村整備課(福江町)、福江ダム管理事務所、市観光協会(福江港ターミナル内)、武家屋敷通りふるさと館(武家屋敷2丁目)。訪れたダムを撮影し、写真を担当者に見せると受け取れる。担当者は「どのダムも春には桜が咲くなど市民の憩いの場。多くのファンや観光客が五島を訪れるきっかけになれば」と話している。

農業用ダムのカード(右4枚)と、デザインを更新した福江ダムのカード

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