今夏ユヴェントスに加入したFWクリスティアーノ・ロナウドはその圧倒的な得点力も魅力だが、何より凄いのはキャリアを通してほとんど大きな怪我をしていないことだ。バロンドールを10年にわたってリオネル・メッシと争うことができたのも、毎シーズン体の状態を整えてトップパフォーマンスを維持していればこそだ。33歳になっても若手と変わらぬほどの体をキープしていることがロナウド最大の強みでもある。
伊『TuttoSport』によると、レアル・マドリード時代にフィットネストレーナーとしてロナウドと仕事をした経験を持つジョヴァンニ・マウリは、今まで見てきたアスリートの中でもロナウドの体がトップレベルだと語る。
「私はバロンドールを獲得した7選手と仕事をしてきた。獲得するにふさわしいマルディーニも含めれば8人かな。中でもクリスティアーノは最もパワフルだった。彼の加速力は信じられないものだ。彼は0Kmからトップスピードの34Kmまで数秒で達することができるんだ」
「クリスティアーノはフィジカル、メンタルの両面において王者だ。彼は自身の体から発せられる警告に敏感で、体が何を訴えているのか理解している。彼はアスリートとして自分の体を完璧に理解しているんだよ。まさに彼が自分の体のトレーナーなんだ」
妥協なく体と向き合ってきたからこそ、ロナウドは今でもトップレベルを維持できているのだろう。ロナウドほど体のことを考えているサッカー選手も少ないはずだ。この異常なまでの向上心は多くの選手にとって手本となるものだ。