投手・大谷 日本時間8月28日に実践形式の練習実施へ

投手・大谷翔平の復帰に向けてまた一歩前進だ。日本時間火曜日に実践形式の練習を行い、40球から50球をメドに投球することが発表された。打者として活躍する一方で今季中の投手復帰に向けて着実にステップを踏んでいる。

日本時間8月26日のアストロズ戦前にブルペンに入った大谷は21球を投げ軽めの調整を行った。投球後の感触としてはとてもよいようで「次回の実践形式の投球に向けてしっかりとやっていければと思います」と意気込みを語った。同時に「マウンドに戻ることが本当に楽しみ。1年間通じて投げることはできなかったが、また投げるために一歩ずつ進んでいる」と話し、これはチームやファンにとって安心できる頼もしい言葉だ。

マイク・ソーシア監督は今回の決定について「実践形式の練習を行うが、次カードとなる対ロッキーズ2連戦の初戦では彼を打者として起用しないつもりだ」と話しており、まずは投手としての練習を通じての様子を見るということだろうか。大谷は6月を最後に登板はないが、治療やブルペン投球を通じて今季中の復帰を目指している。チームとしてはポストシーズン進出は厳しい状況にあるものの、彼がマウンドに立つことが希望となるはずだ。

そして投球練習終了後のアストロズ戦では先日、通算200勝を達成したジャスティン・バーランダーと対戦。第1打席は二塁打を放ち、チャンスを作るもその後、自らの盗塁死によって得点することができなかった。しかし、迎えた次の打席では今季14号となる特大の一発を放ち球場全体が沸いた。大谷は3打数2安打2打点と活躍したが、エンゼルスは3-8で敗れた。打者として球界を代表する投手を撃ち、自ら投手として復活への道を歩む。できることならば9月中にエンゼルスの背番号17が再びマウンドに立つ姿を見たいところ。彼の1日でも早い復帰を多くのファンが待っている。

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