アロンソ、大アクシデントに巻き込まれリタイア「全員無事だったことだけが救い。“ハロ”がルクレールを守ってくれた」F1ベルギーGP日曜

 2018年F1ベルギーGP決勝で、マクラーレンのフェルナンド・アロンソはスタート直後のアクシデントに巻き込まれ、リタイアした。

 1コーナーへのブレーキングを遅らせすぎたニコ・ヒュルケンベルグが、前にいたアロンソに追突、アロンソのマシンは宙に舞い、シャルル・ルクレールの頭上を飛び越えて、コース外に着地した。3人ともその場でリタイアとなったが、幸い誰にもけがはなかった。

 この事故の責任があるとして、ヒュルケンベルグには次戦イタリアGPでの10グリッド降格とペナルティポイント3が科された。

■マクラーレンF1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝リタイア
 こんなことになってがっかりしている。いいスタートを切ったので、ターン1でオーバーテイクできる見込みがあった。そのチャンスに向けて、慎重に行動し、いつもどおりの位置でブレーキを踏んだ。ところがミラーを見ると、後ろの集団はまるでこれがシーズン最終戦の最後のコーナーであるかのような走りをしていた。

 ニコが4輪すべてをロックさせながら、高速でこっちに向かってくるのが見えた。彼は完全にブレーキングポイントを誤っていた。数メートルのレベルではなかった。避ける方法がないまま、衝撃を感じ、シャルルのマシンの上を飛び越えた。今日、ニコは僕らを使ってボウリングしていたようなものだ。

 こんなことが起きて本当に残念だ。この手のアクシデントは深刻な結果につながることが多いからね。でも今回は誰にもけががなくて本当によかった。特に、僕が飛び越えてしまったシャルルが無事だったのにはほっとした。

 今さら証明する必要はないだろうけど、今日はハロが装着されているのはよいことだということが、改めてはっきりしたと思う。

 あのシーンの動画を見て、ハロがシャルルを守ったと思った。2012年の事故の時にも(注:ベルギーGPスタート直後、ロマン・グロージャンが引き起こした多重クラッシュにアロンソも巻き込まれた)、ハロがあったらよかっただろうなと思う。ハロの装着には意味がある。もうそのことに異論がある人間はいないだろう。

 今のところ体はなんともないが、数時間たって、クールダウンしたころにどうなのか、チェックする必要がある。

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