パラ陸上短距離界にすい星のごとく現れた井谷俊介選手。
2年半前の2016年2月、オートバイの事故で右足のひざから下を失った。大学3年生だった。
突然の出来事に自分はもちろんショックを受けたが、それ以上に家族、周りの友人の落ち込みは相当なものだったという。
その様子を見た井谷選手は、落ち込んでいる場合ではない、何か出来ることはないか、と考え、始めたのが陸上だった。
本格的に始めたのは2017年の秋。
小さい頃から野球を続けてきたため、運動には自信があり、走るのも得意だった。陸上を始めてまだ1年も経たない2018年5月に行われた北京GP100mに初出場し、いきなり優勝したことは周囲だけでなく、本人も驚きのデビュー戦となった。
そこから立て続けに優勝、準優勝。年齢はまだ23歳とさらなる伸びしろを残す。
小さい頃からの夢はプロのカーレーサーになること。事故にあって足を失っても今もその夢は変わらない。
しかし、今はその夢を封印し、支えてくれた家族や友人、お世話になっている方々への恩返しすることを目指す。それは、2020東京で表彰台の一番高い場所に上ること。
計り知れないポテンシャルは2年後、この日本で世界に衝撃を与えてくれるはずだ。
井谷俊介(いたに・しゅんすけ)
1995年4月2日生まれ 23歳 三重県出身 所属 ネッツトヨタ東京
2016年2月 大学生の時にオートバイ事故で右足ひざ下切断
2018年5月 北京グランプリ(国際クラス分け認定)100mT64クラス優勝(12秒91)
2018年7月 関東パラ陸上競技選手権大会(町田) 優勝(12秒05)
2018年7月 2018ジャパンパラ陸上競技大会(前橋)
準優勝(12秒01)
目標は2020年東京パラリンピックで金メダル カーレーサーになること
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