[ハワイ ドローン観光案内]Vol.35 この夏マイクロドローンはじめました

トイドローンの可能性に行き着く

アロハ!クリエイティブ・ディレクター長澤宏樹です。暑い日が続きますが、みなさんいかがおすごしでしょうかー?前回コラム、お休みさせていただきましたが、その間ぼーっとしていたわけではありません!じゃあ、何をしてたかって?

この前の、[ハワイ ドローン観光案内]Vol.33 改めて感じるトイドローンの一つの方向性は「小型化&静音化」で書いた、例の超未来を感じさせるマイクロドローンが手元に届き、これがもう最高に楽しくて、日々これを飛ばして満喫していたんです!と言いたいところなのですが、実は全然違うんです…。マイクロドローン、何から何まで理解するのがメチャクチャ難しくて、大大大格闘していたんです…。うぅううう、泣きたい…。

ということで、今回は、その苦悩の模様をじっくりとお届けしたいと思います。

夢のマイクロドローンのunboxing

最初にちょっと言い訳を…。Tiny Whoop等で知られる、いわゆるドローンレース用のFPV機(=First Person Veiw/一人称視点映像)は、DJI等のような、GPSやセンサーによる機体の位置や姿勢の制御してくれるドローンとは全然違うもので、いわゆるラジコンなんですよね。以下のコラムでは、この大前提を知らないまま、奥深きFPV機マイクロドローンの世界に飛び込もうとしている筆者の甘さが露呈しているお話となります。あらかじめご了承ください。m( )m

さて、前回、オンナノコズのビデオに触発され、勢い任せにポチったのがこちらの機種。「Nano Vespa80 HD DVR Drone SFHSS受信機付 完成機」。金額にして48,800円なり。

ちなみにオンナノコズのビデオはこちら。マイクロドローンでフルHDの60f、ワンカットで撮影されている素晴らしい映像です(これをみるとマイクロドローンがほしくなるよ)。

勢い任せにポチった指先をいまだ興奮で震わせながら色々調べ始めること10分。あれ?いやな汗が出てきた。こりゃ、かなり奥が深い世界だぞ…。しかも、マイクロドローン本体を一体買ったところで、マイクロドローンは空を飛ばない…。そんなあたり前のことがここへきて続々と判明(汗)。

「そりゃそうか…パッケージ化されたドローンの商品とかとはワケが違うわけですなー。RCラジコンの世界なので、基本がカスタムメイドなのね」、と自分に言い聞かせる。「ちょっと待てよ、そういえば、RCの世界は、子どもの頃憧れたものの、なんだか難しそうで速攻あきらめたことがあったっけなー?」…今頃になって思い出す、幼少の頃の挫折の記憶。

と、内なる雑念と会話しつつ、リサーチを継続。マイクロドローンを動かすために最低限必要なものは以下の通り。

(1)プロポ:RC用送信機のこと。「プロポーショナル=比例する」の略で、プロポの操作に比例して動かすことからそう呼ばれている。間違って「リモコン」とか言ってしまうと、素人キタ~!とバカにされちゃうみたいなので、要注意。

(2)FRVゴーグル:First Person View/主観視点で操作することができるゴーグル型のモニター。日本では各種規制も厳しいため海外製ゴーグルが主流のよう。受信機との相性があったりする、これまた奥の深い世界らしい。

(3)受信機用のLiPoバッテリーとチャージャー:マイクロドローンやRC用では、いわゆるワイヤーが出ているようなバッテリー(←この感覚の時点でおわってる)が使われている。重さやパワーがマイクロドローンの操作を左右するので、これまた深すぎる世界…。リポバッテリーは二次電池なので、充電しては放電するを繰り返すのための充電器が別途必要となる。

ここまでインプットした時点で、完全迷子な自分を改めて認識。販売元にSOSのメールを打つことに。一体、何をどうすればいいいの?どこから始めればいいんでしょーと、教えを請うしかないわけで。

そして、丁寧に教えていただいたのが、これらオススメ付属品。

  • プロポ:フタバ T6K V2 送信機のみ 8ch-2.4GHz 18900円
  • FRVゴーグル:Fat Shark Recon FPV Goggles 14800円
  • バッテリー:Crazepony 450mAh 7.4V 80C LiPo Battery Pack with XT30 (2pcs) 2480円
  • 充電器:TBS CHARGER 50W/4A 4980円

合計=41,160円

これらをお店で購入すれば、最初のセットアップは無料でやりますよー、とのこと。差し伸べていただいた救いの手にすがりついたのは言うまでもない。その節はおさわがせしましたm( )m

その後待つこと1週間、マイクロドローンとこれを飛ばすために必要なものが一式届いた!届いたのがこちら。

早速バッテリーを充電して、飛ばしてみる!と意気込んだのも束の間…。改めて手にしたプロポ…全然わからんやん!うーん。なんでこんなにスイッチとかたくさんあるの?いわゆるドローンから入り、RCの世界に飛び込もうとしている人の最初のハードルがこのプロポになることは言うまでもない。

マイクロドローンのunboxing映像はこちらの動画の3:00過ぎぐらいから

分厚い、プロポの説明書とにらめっこすること数時間。ようやく、全体像は掴んだ。気を取り直して、いざ、離陸!と意気込んだが、ガーーーガッッシャーーン。小さい機体は激しくクラッシュ。GPSやセンサーによる機体の位置や姿勢の制御は、全くないため、マイクロドローンは常にコントローラーのスティック操作で調整しくてはいけない。頭でわかっていても、これを実際やるとなると別問題だ。ドローンでできることはまず、できない(筆者はそもそもドローンを飛ばすことでさえ、ものすごく苦労した。要するに下手なのである)。クラッシュしても大丈夫なように柔らかい場所を探し求め、たどり着いたベッドの上で、できるかぎり優しく優しく飛ばす練習を開始。

しかーし、これが全くと言っていいほど、笑っちゃうほど、うまくいかない。全然うまくいかない!のである。とにかく、まずは、ホバリングができない。同じところにステイするのは至難の技。飛ばすとか以前の問題。最初は、FPVゴーグルなんか使っている余裕なし!

ちなみに、初フライとの動画での模様はこちらの動画の6:20ぐらいから

ということで、バッテリーを充電しては、使い切るまで飛ばし、それでも上達せず落ち込む…をすでに5回くらい繰り返し終わったのが今の筆者の状態でございます。あの、ラジコンに興味を持った小学生のころ、「難しそう」と速攻諦めずに少しでも勉強していれば、今頃余裕なんだろうなーと、過去に想いを馳せたりしちゃうくらい、切羽詰まっているわけで。

はい、という感じで、泣きたい気持ちを抑えながら、ただいま、コラムを綴っているのですが、次回には、もう少し進化したところをお見せしたいと思っております。はい、心から思っております。でも、現時点では、全然自信ないーーー。はぁ~。がんばれ、オレ。

では、またお会いしましょう~!マハロ!

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■これまた昨年の秋にドローン撮影でちょこっと参加させて頂きましたアマゾンプライムビデオ「しろときいろ 〜ハワイと私のパンケーキ物語〜」の配信がスタートしました。毎日15分配信、全25話です。

■湘南・茅ヶ崎駅の南口と海を一直線に繋ぐ「雄三通り」を中心に、茅ヶ崎で「働く人」と「住む人」を繋ぐWEBサイト「エキウミ」に取材頂きました。茅ヶ崎の海でドローンを飛ばす変わった人として、取り上げてもらいました(笑)

■新しいことに挑戦します!子ども向けの英語とプログラミングの教室「SCRATCH×ENGLISH」を4月から開講します! ただいま無料体験教室受付中です。お気軽にお問い合わせください。詳細はこちら

■本編に登場するHIROKI NAGASAWA VLOGはこちらから。定期的に更新していますので、ぜひチャンネル登録をお願いします。

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