分厚く湿った空気による雷雨

下層に湿った空気が入ってくると、上層の寒気流入と同様に、大気が不安定となって積乱雲が発達し、雷が発生します。珍しくはありませんが、27日(月)の関東地方は、下層だけでなく中層まで分厚く湿った空気が入ってきたため、広い範囲で連続的に発雷しました。
日本付近は、北陸地方から関東北部に秋雨前線が停滞し、前線の北側では秋の気配が続き、前線南側の東日本の太平洋側から西日本では、厳しい残暑で、南から湿った空気が流入して大気が不安定となっている状態が続いています。黒い雲が見える等、発達した積乱雲の兆候が見えたら、素早く丈夫な建物内に避難するなどの安全対策をお願いします。

気象予報士・饒村 曜

画像について:29日午前9時の予想天気図。

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