〈チヌ〉トップで狙う真昼のド迫力ゲーム!【中山聡のイージーチヌ攻略・前編】

「チヌって結構面白いよね!」 そんな声が各地から聞こえるのがチヌ=クロダイ。エサ釣りで不動の人気魚は、ルアーフィッシングの好ターゲットとしても人気上昇中。全国的に生息していて、釣り方も難しくなく、誰でもエントリーしやすいのが魅力だろう。そんなチヌ攻略は、昼と夜で釣り分ければ比較的イージーなのだ。

中山 聡(なかやま・さとし)徳島県出身・在住のチヌゲームエキスパート。バスプロとしてルアーフィッシングのベースを築いた後、ソルトゲームにハマる。GoProやBONX(トランシーバーイヤホン)などのIT技術や、HOBIEカヤックなど、最先端ギアを活用した釣りを楽しむ。

どこでも可能性があり、引きが強いのが魅力のルアーチヌ

港に行くとチヌをよく見かけないだろうか? チヌはどこにでもいる全国区の魚だから、何時間も車を走らせてわざわざ釣りに出かけずに狙える地元密着魚。

釣り場が近ければ釣りに行く回数を増やせる。ちょっと時間ができたときにサクッと釣りにも行ける。昼も夜も狙える魚だから、魚の都合に合わせる必要もない。この魅力は大きい。

引きが強いため、30cmクラスの魚でも釣り味が抜群。本場オーストラリアではトーナメントも開催されているほどチヌゲームは人気が高い。

河口の砂場狙いが◎。カニやエビもいれば可能性UP

中山「貝を食べる魚ですから、潮干狩りができるような河口付近の砂場が狙い目です。河口は流れがあり、固めの砂底であることも良い条件になります」

中山「釣り場選びに困ったら、カニがいる場所をとりあえず狙ってみるのもおすすめです。基本的に貝とカニが絡む場所は狙ったほうが良いです」

チヌはカニやエビなどの甲殻類が好物。岸際にそのようなベイトがいるようなところは可能性が高い。その中でもベイトが溜まりやすい場所を積極的に狙っていこう。

昼はエキサイティングなトップで魚を水面に引っ張る

昼と夜でアプローチを変える。中山さんが教えてくれたチヌ攻略のベーシックがコレだ。

中山「昼はトップウォータープラグで釣りやすいので、これだけで勝負します。喰ってくるのが目で見えるので楽しい釣りですよ」

エサが溜まりやすい場所を見つけてペンシルポッパーとペンシルベイトでそこを狙う。

中山「かりに魚を手にできなくても、追ってくる魚が見えればこのエリアには魚がいるとわかります。暗く目視しづらい夜は、この昼の情報を元に狙えば確率は高いです」

ペンシルポッパーとペンシルベイトはこう使い分ける

中山さんが使っているトップウォータープラグは、本場オーストラリアのプロスタッフも監修に携わったチヌ専用のシルバーウルフシリーズの2つ。だからこそ、実績は群を抜いている。

シルバーウルフ チニングスカウター 60F[DAIWA]

●タイプ:フローティング●サイズ:60mm●重さ:7.3g●カラー:全6色●本体価格:1250円

チヌが好むコンパクトサイズであるうえに、飛距離抜群で広範囲を探れるペンシルポッパー。小刻みなドッグウォークアクションを演出しやすく、ポップ音&スプラッシュでも遠くから魚を引き寄せる。


シルバーウルフ チニングペンシル 65F[DAIWA]

●タイプ:フローティング●サイズ:65mm●重さ:4.0g●カラー:全6色●本体価格:1250円

後方重心にすることで、浮き姿勢を立ち気味に調整したペンシルベイト。ドッグウォークアクションだけでなく、ダイブさせれば甘いスプラッシュ音でも誘える。アピール力はスカウターより弱め。

昼の情報が夜に活きる。気になる夜のズル引きゲーム

トップゲームは広く探れるのがメリット。しかも、水面だけで勝負するので根掛かりなどのストレスがないため、初心者でも楽しみやすい。昼は魚を引き寄せる力が強いトップでエキサイティングな勝負を楽しみつつ、魚の有無もチェック。トップに出ない渋めの状況では夜に底のズル引きで丁寧に狙っていけば状況を打破しやすい。夜のゲームについては続編でお届けするので、そちらもお楽しみに!

[『ルアーマガジンソルト2018年10月号』では、「ド迫力! ド強烈! ド白熱! チヌ包囲網」特集として、「山田秀樹×アラマキシンヤ:真夏の水面炸裂決戦! in 小豆島」「両極端なレンジの切り替えで攻略する、晩夏のチヌ:中山聡 in 吉野川周辺」の二本立て企画を展開!こちらもぜひご覧あれ!]

『ルアーマガジン・ソルト10月号』のお求めは、全国の釣具店・書店・WEBショップで!

ルアーマガジンソルトは毎月21日発売です!(※一部地域除く) 価格は1,080円(税込)。 お求めは全国の釣具店や書店で! お近くのお店に置いていない場合は、そのお店でご注文いただくか、Amazon等のWeb通販サイトをご利用ください。

© 株式会社 内外出版社