松浦市志佐町で四半世紀ぶり「夜市」復活!

 長崎県松浦市志佐町の志佐商工振興会(川本純也会長)は29日、地元商店街に晩夏のにぎわいを取り戻そうと、かつてのイベント「夜市」を四半世紀ぶりに復活させる。商店街の一角で世界各国のビールや創作料理を提供する「世界のビアフェス」を展開する。同振興会の永田浩さん(46)は「料理もドリンクも手ごろな価格。ぜひ市内外から遊びに来てほしい」と話す。
 振興会によると、夜市は25年前ごろまで開かれていたが、商店街が寂れて開かれなくなった。会員らは空き店舗や空き地を生かし、活性化につながる催しができないかと思案。昨年、飲食店の力を結集した食のイベントとして試験的にビアフェスを開催した。
 昨年は同市の人口の約5%に当たる約1200人が訪れ、大盛況となった。だが予想以上の来客数に料理やドリンクの提供に待ち時間が長くなったという。今年は改善に向け、約30人のメンバーが春ごろから準備を開始。工夫を重ね、万全の態勢で本格開催する。
 会場は、空き店舗となった洋服・呉服店や空き地を飲食スペースに活用。商店街の通り(約70メートル)を歩行者天国にし、一帯で料理、ビールを販売する。
 ビールは1杯300円から。生ビール8種、瓶ビール5種を用意。ビール以外のドリンクもある。料理は町内の飲食店8店舗が協力し、松浦産の「長崎ハーブ鯖」や岩ガキなど地元食材を生かした創作料理を提供する。また子ども向けの「こども縁日」も同時開催し、家族連れでも楽しめるよう工夫している。
 夜市は午後5時~9時(同8時半ラストオーダー)。駐車場として市役所と松浦商工会議所を無料開放する。問い合わせは同会議所(電0956・72・2151)。

開催される「夜市」のポスター
飲食スペースとなる空き店舗で、会場設営を進める志佐商工振興会のメンバー=松浦市志佐町

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