【MLB】大谷翔平が「さらっと笑顔」 試合前に実戦形式登板→逆転弾、エ軍OBは脱帽

勝利のハイタッチをしたエンゼルス・大谷翔平(左)、エリック・ヤングJr【写真:Getty Images】

逆転3ラン&左前打で勝利に貢献「どこまでボールを飛ばせるのか…」

 エンゼルス大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地でのロッキーズ戦に「4番・DH」で2試合ぶりにスタメン出場。第2打席で左中間に15号逆転3ランを叩き込み、8回には再逆転につなげる技ありの左前打。5打数2安打3打点2得点の活躍で10-7での勝利に貢献した。試合前には投手として実戦練習に登板し、“本番”では打者としても豪快な一発を炸裂させた二刀流右腕に、メジャー通算132勝のエンゼルスOBも脱帽している。

 1点を追う4回無死一、二塁の絶好機で第2打席を迎えた大谷。相手先発グレイのボークで二、三塁にチャンスが広がると、1ストライクからの2球目を“狙い撃ち”した。93.7マイル(約151キロ)の直球を完璧に捉え、打球は左中間へ。またしても逆方向へ豪快な一発を放った。

 圧巻の一撃に、地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」で解説を務めている元投手のマーク・グビザ氏も驚きを隠せない様子だった。

「今日は試合前に実戦形式の試合で3イニング50球を投げています。そして、第2打席で3ランホームランを打ってしまうのです。ショウヘイ・オオタニ! ちょっと笑顔を浮かべましたね」

 右肘靭帯損傷で投手として離脱している中、順調にリハビリを重ねていた大谷は復活に近づいている。シミュレーテッド・ゲームと呼ばれる実戦形式の練習を試合前にこなした後、4番打者の大仕事を涼しい顔でやってのけた。エンゼルスOBも脱帽するしかなかった。

同僚も絶賛「彼は素晴らしいよ。あれは持って生まれた才能」

「見てください、スイングがいかに素早く、力強いのか。どこまでボールを飛ばせるのか……。笑顔です。さらっと笑顔です、ショウヘイ・オオタニ。あっという間にベースを回ってきましたよ」

 この試合でも圧巻のスイングで、メジャーでもエリート級のパワーを見せつけた大谷。軽やかな足取りでベースを回り、爽やかな笑顔を浮かべた。「まるでガゼルのようですよ」。野生動物を彷彿させるしなやかさに、実況も唸るしかなかった。

 エンゼルスは一時逆転されたものの、8回に打者一巡の猛攻で5点を奪い逆転。トラウト、大谷のヒットからチャンスを作り、ビッグイニングへとつなげた。

 決勝打を放ち、試合後に地元メディアのヒーローインタビューを受けたエリック・ヤングJrは、大谷が実戦形式の練習に登板後にホームランを打ったことについて聞かれ、「彼は素晴らしいよ。あれは持って生まれた才能だ。彼がチームにいてくれて嬉しいよ」と二刀流の「才能」を絶賛した。今季16度目のマルチ安打で打率も.276まで上昇させた大谷。4番の仕事をきっちりとやり遂げた。(Full-Count編集部)

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