ゴールデン・エラ最後の寄港 船出見送り 別れ惜しむ

 佐世保市の佐世保港三浦岸壁で27日、最後の寄港となったクルーズ客船「スカイシー・ゴールデン・エラ」(7万2千トン、乗客乗員約3千人)の船出を見送るイベントがあり、多くの市民が別れを惜しんだ。
 市などによると、客船は中国のスカイシー・クルーズ社が運営。佐世保港には2015年9月から50回以上立ち寄った。同社は年内の解散が決まっており、客船もドイツの業者に売却されるという。
 イベントは、これまで多くの観光客を佐世保市に運んできた客船に感謝しようと企画。出港前の客船近くで、県立佐世保東翔高吹奏楽部がマーチングを披露したほか、ダンススクール「スターライトスクール」の踊りや、客船のお見送りソング「I Love SASEBO」の合唱で感謝を伝えた。
 同社のケン・マスカット代表は出発前のあいさつで「これまでに多くの乗客が佐世保を訪れ満足した。みなさんのホスピタリティーに感謝する」とお礼を述べた。

客船の最終寄港イベントでマーチングを披露する佐世保東翔高吹奏楽部の生徒=佐世保港

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