オールド・トラフォードで3‐0は普通じゃない 称賛すべきトッテナムの異様な強さ

マンU相手に得点奪ったルーカス photo/Getty Images

27日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとトッテナムの一戦は、3‐0でアウェイのトッテナムが完勝を収めた。このゲームではマンUの指揮官ジョゼ・モウリーニョの言動や、選手たちの不甲斐ないパフォーマンスへの批判ばかりが目につくが、それよりもトッテナムを称賛すべきだろう。いくらマンUが不安定だったとはいえ、オールド・トラフォードで3点を奪って勝利するのは普通のことではない。

英『Daily Mail』によると、元アーセナルDFマーティン・キーオン氏もトッテナムが王者マンチェスター・シティと競り合えるチームであることを証明したと絶賛している。特に目を引くのは今季から本領を発揮しているブラジル人FWルーカス・モウラだろう。

「オールド・トラフォードでのパフォーマンスで、トッテナムは彼らがシティと競り合える候補の1つであることを証明した。ポチェッティーノのチームによる勇敢なパフォーマンスだった。中でもルーカス、エリクセン、デル・アリのパフォーマンスは際立っていた。特にルーカスだ。彼は指揮官から高く評価されてきたが、ポチェッティーノは彼が今季ブレイクするまで待っていた。スパーズは原則としてケインの1トップだが、オールド・トラフォードではルーカス、デル・アリ、エリクセンらが上手くサポートしていたね」

同氏はこのように絶賛しているが、ケインの背後を固めるテクニシャンたちの働きは見事だった。その中でもルーカスのスピード、突破力はこれまでのトッテナムになかった武器であり、その仕掛ける力はエリック・ラメラやソン・フンミンをも上回る。

この試合でも終盤にお得意のドリブルでマンU守備陣を崩し、ダメ押し点を記録するなど2得点の活躍。ルーカスがプレシーズンを消化して重要な戦力となったのは大きい。今後ケインとルーカスのコンビが不動のものとなっていく可能性は十分に考えられる。

ホーム、アウェイに関係なくどのチームでも倒せることを証明したトッテナムも、優勝候補に含めるべきだろう。マンUより強いのは間違いないと言ってよさそうだ。

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