MSF日本会長の加藤寛幸医師
”人道援助”と聞くと、何か特別なことに感じられるかもしれません。けれど、国境なき医師団(MSF)日本会長の小児科医・加藤寛幸医師は「本当はもっとシンプルなこと」と語ります。
1人でも多くの命を救いたい——その一心で、15年間MSFの援助活動に携わってきた加藤会長。世界各地の医療現場で得た、大切な出会いや経験をつづる全13回の連載です。
- 2018年4~6月、静岡新聞「窓辺」に連載された記事を掲載しています。
連載バックナンバー
第1回:1人の少女との出会い
第2回:損をすると思う方を選びなさい
第3回:最も弱い人たちのために働く
第4回:東京→シドニー→バンコク
第5回:違法な子どもたち
第6回:マイゴマの笑顔
第7回:初日からストライキ
第8回:嵐の船上で
第9回:人道援助 大サーカス
加藤 寛幸(かとう ひろゆき)
1992年島根医科大学卒、2001年タイ・マヒドン大学で熱帯医学ディプロマ取得。東京女子医科大学・小児科、国立小児病院・手術集中治療部、豪Children’s Hospital at Westmead救急部、長野県立こども病院・救急集中治療科、静岡県立こども病院・小児集中治療科、小児救急センターに勤務。2003年よりMSFの医療援助活動に参加。パキスタン、南スーダン、アフガニスタン等の医療崩壊地域に赴任し、小児医療を担当。東日本大震災緊急援助、エボラ出血熱対策にも従事。15年3月より現職。 1965年11月29日生まれ。東京都出身。