Wi-Fiアプリ無料提供 箱根町、訪日客の利便性改善

 神奈川県箱根町は31日から、NTT東日本神奈川事業部と協力し、公衆無線LANサービス「Wi-Fi(ワイファイ)」に接続するためのスマートフォン向けアプリを無料提供する。全国の主要空港や鉄道、観光地が参画する同社の無料ワイファイに対応しており、一度の利用登録により、全国各地で同社の無料ワイファイへの接続が可能になる。

 町観光課によると、町は2015年8月、無料ワイファイを独自に導入。ホテルや飲食店など町内326地点で接続でき、今月6日現在のスマートフォンなどの専用アプリのダウンロード数が延べ5万2420に上るなど多くの人に利用されてきた。

 ただ従来のものでは町外に出てしまうと、他の無料ワイファイと共通化されていないため、その都度利用登録する必要があった。そこで、全国各地で無料ワイファイを整えている同社と協力。従来のサービス利用者の半数ほどが町外も周遊することが多い外国人観光客が占めており、旅の利便性向上が期待できる。

 これまで利用できた地点で引き続き接続可能。町はこれまで年間400万円ほどを運用費として予算計上してきたが、新サービスはNTT東日本が運用するため経費削減も図れる。

 同課の担当者は「ストレスなく快適に日本観光をする役に立ててもらえたら」と話している。

訪日客の人気を集める大涌谷=箱根町

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