橋桁落下 作業員重体 1人重傷 島原道路の工事現場 諫早

 29日午前9時5分ごろ、長崎県諫早市森山町下井牟田の仁反田川橋工事現場で、コンクリート製の橋桁(長さ約25メートル、重さ約30トン)が傾き、男性作業員2人に接触した。諫早署によると、男性会社員(42)=大村市諏訪3丁目=が重体、もう1人の男性会社員(42)=福岡県久留米市三潴町=が重傷。
 同署によると、クレーンで橋桁の両端をつり下げ、橋脚に設置作業中、橋桁が傾き、橋脚上にいた2人に接触。その後、橋桁は中央付近で折れ、約6メートル下の道路に落下したとみられる。当時、2人を含む16人が作業中で、道路は通行止めにしていた。
 工事を発注した国土交通省長崎河川国道事務所によると、現場は同市と島原半島を結ぶ地域高規格道路「島原道路」の一部で、国道と並行する形で自動車専用道路(約7・6キロ)を建設中。仁反田川橋は、森山町本村と同町井牟田間の全長489メートル。工期は今年2月から来年3月中旬。同署が原因を調べている。

橋脚上にいた作業員2人に接触して、地上に落下した橋桁(右下)=29日午前10時33分、諫早市

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