マカオ旅行記・女ひとり編【2】青の芸術!アズレージョの世界にどっぷり

ポルトガルの伝統芸術「アズレージョ」は、白地に青で描かれた模様が美しいタイル。この装飾を施した建築物を、マカオでも多く目にすることができます。おすすめアズレージョスポットから見どころ、お土産屋までを一挙ご紹介。女ひとりマカオ旅、神秘的な”青の世界”に酔いしれるの巻!

What’s アズレージョ?

アズレージョ(Azulejo)はポルトガル語で「タイル」という意味。手作り・工業製品・柄の有無などに関係なく、タイルは全てアズレージョ。上薬(うわぐすり)を塗り焼かれたタイルには、幾何学模様や花、景色などが描かれています。語源は諸説あり定かではありませんが、ペルシャ語で「青」の意味を持つLazuliから来たという説や、アラビア語で「小さな磨かれた石」という意味のAl zulaigaが由来だとも言われるそうです。複雑に絡み合う歴史の流れを感じさせますね。

絶対に見逃せないアズレージョがある!おすすめ3大スポット

東洋と西洋の文化が混在する、エキゾチックな雰囲気がたまらないマカオ。大航海時代、ポルトガル船は様々な文明をこの街にもたらしました。そのうちの一つがアズレージョ。その名残は、とりわけマカオ半島の歴史地区に多く見られます。早速、ぜひ訪れてほしい3つのスポットをご紹介。

「民政総署」

セナド広場の真向かいにある地方自治局。厳かな雰囲気に包まれるその建物は、世界遺産に登録されています。

中はめくるめくアズレージョ空間。人気のフォトスポットであることは、言うまでもありません。

ボタニカル柄のカルサーダス(石畳)と、アズレージョが見事にマッチした美しい中庭も必見です。

「ポルトガル学校」

マカオ半島のランドマーク的存在「グランド・リスボア」からすぐ近く。ポルトガル学校のアズレージョは、黄色が混ざったマカオではレアな存在。

「大堂前地(カテドラル広場)」

昼間は観光客で賑わう活気に満ちたこちらの広場。日が暮れると雰囲気も変わりムード満点。黄色い街灯に照らされるのは、中国の墨絵を思わせるような作品。

こちらには、ポルトガル船がマカオに到着した時代が描かれているのでしょうか?歴史を物語るシーンが映し出され、知的好奇心を誘います。

標識や看板にも注目!

「アズレージョ」 x 「ポルトガル語」 x 「中国語」のコラボが、実にマカオらしいと思いませんか?”恋愛通り”や”美女通り”など、素敵なネーミングも多いので要チェックです。

アズレージョをお持ち帰り「O-Moon」

古き良き時代の面影残る「十月初五日街」。昔ながらの老舗店が集うこのエリアに、一際目立つスタイリッシュな店構え。ポルトガルと中国文化を融合した、マカオメイドのアイテムが魅力です。

一番人気はやはりアズレージョグッズ。一枚飾るだけで、お部屋のお洒落度がグッと上がること間違いなしのタイルから、

キーホルダー、

バッグに財布などの革製品まで・・・。どれもこれも可愛くて迷っていると、あっという間に小1時間が過ぎていました。

宝探し気分で、アズレージョ探し

観光名所でもない路地裏の壁や、たまたま入ったレストランの中など・・・予期せぬアズレージョとの出会いに「あっ!」と嬉しくなる。歴史の奥深さや職人魂に、すっかり魅了されてしまいました。あなたもぜひ、”青の世界”を覗いてみて下さい。マカオ歩きの楽しみが又一つ増えるはずです。

[All photos by Ai Kaneko]

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