新日鉄住金大阪と労組大阪支部、「災害時の食」をテーマに防災イベント開催

 新日鉄住金大阪支社(支社長・松野正人常務執行役員)と新日鉄住金本社労働組合大阪支部は共催で28日、「災害時の食」をテーマに防災イベントを開催。支社員約60人が参加した。

 災害時の食事について研究・実践・提言している甲南女子大・奥田和子名誉教授が「広域・巨大災害に備えた災害食の備蓄―要点とコツ」と題して、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨の被災地でのボランティア活動やアンケート調査に基づいた非常食など災害食の要点や、自治体などの災害食は研究不足が多く自分自身で「食べておいしい災害食」の常備実践が必要など災害食の現状を話した。

 参加者は、同支社・薄板第一室が用意したバケツ状(約3リットル容積)のブリキ製イベント缶に、パン缶詰・アルファ化米・野菜サラダ・スープ・肉や魚缶詰・プリン・野菜ジュース・介護食・アレルギー食など災害食18食を詰めて持ち帰った。

 薄板第一室では「今回のイベントを通じて、ブリキ缶のPRも兼ねながら、災害食のあり方など防災意識の向上に役立てたい」(米本健一郎主幹)として、他地区での開催も検討していく。

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