今夏の移籍市場でユヴェントスへ移籍したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに、待望の時は訪れていない。しかし、クラブのレジェンドであるマウロ・カモラネージ氏は全く心配していないようだ。
開幕戦から2試合連続でフル出場を果たし、決して悪いプレイをしているわけではないが、ゴールネットを揺らすことだけが遠いロナウド。待望のゴールまであと一歩のところまで迫るも、開幕戦ではGKの好セーブに阻まれ、第2節ではGKが触ってコースが変わりクロスを合わし切ることができず、こぼれ球を押し込んだマンジュキッチのアシストという形になった。
カモラネージ氏はそんなロナウドについて、伊『TUTTOSPORT』のインタビューで「私たちは並外れたクオリティを持ち、500ゴール以上決めている選手について話している」と述べつつ「開幕戦から2試合、彼がゴールを決めていないというのは、なんの意味も持たない。物事の一部にすぎないよ」とコメント。その上で「シーズンが終わるころには、ゴールを量産しているだろう。彼はすべてのものをもっている。爆発的なパワーやスピード、テクニックとかね」と予想した。
バロンドールを5度も獲得しているロナウドであろうと、新たな舞台になれるには多少の時間は必要だ。カモラネージ氏は「イタリアではほとんどのチームが、自陣に多くの選手を配置し守備をする。これはスペースが制限されることを意味するので、彼はチームメイトとの理解を深める必要があるね。それが偉大な力を引き出すことにも繋がるんじゃないかな。彼の理想の形は、相手が1人か2人の時にボールを受けることだろう。でも、イタリアではなかなかそんな状況は訪れないからね」との見解を示している。
はたして、9月1日に行われる次節パルマ戦で、ロナウドに待望のセリエA初ゴールは生まれるのか。