地上で最も暑い国、アフリカのジブチ共和国

今年の猛暑はなかなかに手強いですね!上には上があると考えたら、少しは溜飲が下がるのでしょうか。世界で最も暑いと言われているのは、四国の1.3倍ほどの小さな国。どんなところなのか調べてみました。

世界で一番暑いって?

そもそも、一番暑いって、何で決めるのでしょうか。正式に記録されている最高気温がたとえ1回でも高かったところ?年間を通した平均気温が高いところ?夏の間の最高気温の平均が高いところ?いろいろな考え方があるでしょう。また、年によってトップが入れ替わることもあるでしょう。

そうしたなか、世界一暑いと言われているのが、ジブチ共和国です。

最高年間平均気温34.5度で、6月から9月の最高気温が50℃近いというところです。それでカラッとしていたら多少はいいのでしょうが、夏の湿度は80%以上。非公式の記録でしょうが、最高気温は71.5℃という常識では考えられない温度だと言われています。盆地になっていて、熱気が抜けないそうです。

ジブチ共和国って?

アフリカ北東部のアフリカの角にある、フランスから独立して40年ほどの国です。自衛隊が初めて海外に設置した活動拠点であり、安倍首相も訪問したことがあるところ。

国の経済は、恵まれた立地を生かした要衝としての「港湾収入・中継貿易等の運輸業,各国軍駐留による利用料等(外務省)」によるもの。日本はフランスに次いで援助している国になります。火山国なので地熱開発にも取り組み始めたところです。

人々はどんな風に暑さをやり過ごしているのでしょうか。朝7時から午後1時まで働き、一番暑くなる午後は皆シェスタです。夕方に仕事再開のところもあるようですが。週休はイスラムなので金曜の1日。

暑さゆえの無気力は、合法ドラッグである覚醒植物「カート」の木の枝を噛んで解消しているという国です。

イスラム教の国で、この暑さでもラマダンがあります。すごいですね。

この地に、日本人は32人(2018年1月現在/外務省)が暮らしているそうです。

ジブチ共和国の見どころ

観光ガイドのLonely planet は「BEST IN TRAVEL 2018」の4位にジブチを挙げています。「火星のような砂漠」や鯨&サメとのダイビング、魅惑的なカルチャーを推しています。

火星のようなと言われるのも、映画「猿の惑星」のロケ地で使われたアッベ湖の存在があります。

トリップアドバイザーで断トツ人気を誇る観光スポットは、アッサル湖。海抜マイナス157mというアフリカで最も低い土地にできた湖です。死海よりも塩分濃度が高い34.8%で、塩の結晶がごろごろしているそうです。塩も水も美しいと評判です。

そして、何より海が美しいといいます。水の下にはピンクのサンゴ、極彩色の熱帯魚がいっぱい。

美しいのは、海や湖だけではありません。目鼻立ちの整った美しい女性が多いのです。国の観光スローガンは「Djibouti(ジブチ)」にかけた「Djibeauty(ジビューティー)」。

女性比率がとても高い国なのですが、美人の多い国にそういったことが発生する不条理を、個人的に感じます。

参考

[外務省 ジブチ基礎データ]

[外務省 外務省員の声 ジブチ便り]

[駐日ジブチ共和国大使館]

[トリップアドバイザー]

[lonely planet]

[@Africa]

[NHK ONLINE]

[All Photos by shutterstock.com]

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