スーパーGTオートポリスタイヤテスト実施。初日はZENT、2日目はカルソニックがトップタイム

 10月20〜21日に大分県日田市のオートポリスで開催されるスーパーGT第7戦に向け、8月28〜29日に一般公開されたタイヤメーカーテスト『スーパーGT一般公開タイヤテスト AUTOPOLIS』が行われ、28日の初日はZENT CERUMO LC500が、29日の2日目はカルソニックIMPUL GT-Rがトップタイムをマークした。

 今回のテストに参加したのは、GT500が7台、GT300が10台の計17台。初日は朝から真夏の太陽が照りつけるなか、午前中の走行は9時30分〜12時で行われた。このセッションで1分35秒459のトップタイムを奪ったのはZENT CERUMO LC500の立川祐路。1分35秒592をマークしたカルソニック IMPUL GT-R、1分35秒603のMOTUL MUGEN NSX-GTもトップから0.2秒以内につけた。

 GT300クラスではSUBARU BRZ R&D SPORTが1分45秒521のトップタイムをマークした。また、30号車TOYOTA PRIUS apr GT、はAドライバーが永井宏明で変更はなかったが、青のインジケーターを点灯してBドライバーとしてステアリングを握ったのは、第5戦富士500マイルでCドライバー登録されていた織戸学。次戦SUGOでのエントリーリストが気になるところだ。

 昼休みにはペースカーの先導でコースを2周できる「体験走行」(2,000円/1台)が実施され、60台ほどがコースの周回を楽しんだ。このイベントは29日も行われている。

 2時間のインターバルを挟み、14時〜16時30分には午後の走行が行われ、各車がそれぞれのテストメニューに沿った走行を重ねた。このセッションで1分35秒522のトップタイムをマークしたのは、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの高星明誠。午後のセッションではニッサンGT-Rがトップ3を独占し好調さをみせた。またMOTUL AUTECH GT-RのCドライバーとして本山哲もセッション序盤に走行した。

 GT300クラスではGAINER TANAX triple a GT-Rがトップタイムをマーク。午前中トップタイムのSUBARU BRZ R&D SPORTがセッション中にストップして走行はわずか12周にとどまった。また、週末に鈴鹿10時間を終え、エヴァンゲリオンカラーのまま運ばれたマネパ ランボルギーニ GT3は、車両の修復と整備に時間を要し、最後の30分弱のみの走行となった。ここでは平峰一貴がコース確認をした後、マルコ・マペッリが初めてオートポリスを走行した。また、マッハ車検 MC86 Y’s DistractionはCドライバーとして玉中哲二が6周の走行を行っている。

「午前中は立川さんがずっと乗って、僕は午後のロングランを担当したのですが、新しい発見もあり、オートポリス戦だけではなくSUGO戦も見越した内容のあるテストになっています。クルマのセットアップというよりはブリヂストンのタイヤテストメニューを無事こなせましたし、評価もできました。ライバルも手強いですが、いい内容を分析して今後につなげます」と語ったのは、ZENT CERUMO LC500の石浦宏明。

 明けて2日目もドライのなかで走行が行われたが、午前は63周をこなし、1分34秒855をマークしたカルソニックIMPUL GT-Rがトップタイム。午後は72周を走り込み、1分35秒010をマークしたZENT CERUMO LC500がトップタイムをマークしている。

 GT300では、午前はLEON CVSTOS AMGが1分45秒324でトップタイム。午後は1分45秒694をマークしたGAINER TANAX triple a GT-Rがトップタイムとなった。初日終了直前にトラブルに見舞われたHOPPY 86 MCは、この日は走行できなかった。

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