安倍内閣の支持・不支持率は均衡へ。立憲民主党の支持は8社全てで下落|8月 世論調査まとめ

8月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関8社の世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。

安倍内閣への支持・不支持率の差が縮まり、均衡へ。支持率は微増傾向

「安倍内閣を支持しますか?支持しませんか?」といった旨の内閣支持・不支持率について8社を比較すると、NHKを除く7社の調査においてはやや不支持率が減少し、支持率が上昇する形になりました。

NHKの調査では、先月7月6日・8日の調査では4ヶ月ぶりに支持率(44%)が不支持率(39%)を上回っていましたが、今月行われた調査では支持率が3ポイント低下の41%、不支持率は2ポイント上昇の41%となり、支持率と不支持率が並びました。

読売新聞の調査においては、支持率と不支持率の差は顕著になっています。先月7月21日・22日の調査ではともに45%と拮抗していたことに対して、支持率は5ポイント上昇の50%、不支持率は5ポイント低下の40%となり、8社の中でもっとも支持率が高く、また、もっとも支持率と不支持率の差に開きのある結果となりました。

自民党支持率は変わらず。立憲民主党は8社すべてで下落

政党ごとの支持率に目を通すと、与党の自民党には、日経新聞・テレビ東京の調査では支持率が7ポイントと大幅な上昇を見せたことを除けば、大きな変化は見られません。

一方で、衆院で野党第一党の立憲民主党は8社の調査すべてで先月から支持率の下落を見せています。時事通信の調査では0.1ポイント、JNNの調査では0.5ポイントと「微減」の範囲ではありますが、共同通信の調査では3.6ポイント、読売新聞の調査では4ポイントと、それぞれ決して少なくはない下落を見せました。

朝日新聞の調査では、「あなたは、自民党に対抗する勢力として、いまの野党に期待できますか。期待できませんか」と聞いています。この問いに「期待できる」と回答した人は11%、「期待できない」と回答した人が80%となっており、立憲民主党以外も含めた野党への期待の声が薄いことがわかります。

このほか、朝日新聞の調査では「あなたは、安倍さんが大きな力を握る『1強政治』は、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。」と聞いていますが、これに対しては「よいことだ」と回答した人は17%で、69%が「よくないことだ」と回答しています。自民党に対抗する勢力として野党への期待は薄いものの、「1強政治」には批判的な意見が多いことも明らかになっています。

9月4日には国民民主党の代表選が、9月20日には自民党の総裁選が行われます。与野党ともに国民からどのような評価を受けるかに注目が集まります。なお、選挙ドットコムでは自民党総裁選に向けて各種解説コンテンツを掲載しています。ぜひあわせてご覧ください。

<参考>
NHK 世論調査(8月3〜5日実施、回答数1205)
朝日新聞 世論調査(8月4〜5日実施、回答数1928)
JNN(TBSテレビ) 世論調査(8月4〜5日実施、回答数1200)
時事通信 世論調査(8月3〜6日実施、回答数1,230)
ANN(テレビ朝日)世論調査(8月18〜19日実施、回答数1,113)
読売新聞 世論調査(8月24〜26日実施、回答数1,076)
日経新聞・テレビ東京 世論調査(8月24〜26日実施、回答数950)
共同通信 世論調査(8月25〜26日実施、回答数1,027)
(データ分析・執筆協力:若林良)

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