林道菊池人吉線を中止 県方針、残り18キロ工費膨らむ

 県は菊池市と人吉市を結ぶ大規模林道「菊池人吉線」(全長104キロ)について、八代市と山都町間の未着工区間約18キロを残して事業を中止する方針を決めた。旧緑資源機構から引き継いだが、残区間はトンネル整備などで事業費がかさみ、「費用対効果が得られない」と判断した。

 同線は1975年着工。部分的に既存の国県道を利用し、菊池大津(18・4キロ)、大津(4キロ)、西原御船(8・6キロ)、矢部泉(27・9キロ)、泉五木(17・1キロ)、五木相良(28・3キロ)の6区間を南北に整備する計画で、矢部泉区間以外は同機構時代に完成していた。

 県は同機構の廃止を受け、2009年度に事業を継承。26年度までに矢部泉区間の残区間19・4キロを整備する計画だった。

 県は17年度までに2億7千万円をかけて、同区間の1・7キロを整備。しかし険しい九州山地を通るルートのため、さらにトンネル6カ所(計3キロ)、橋梁5カ所(計150メートル)を設ける必要があり、当初の事業費87億円が、113億円にまで膨らむと試算。費用対効果は1・23から0・87に落ち込み、事業継続の是非を協議していた。

 県はすでに関係自治体や林業関係者などに中止方針を説明。7月の県公共事業再評価監視委員会に報告している。蒲島郁夫知事は同委員会の審議結果を踏まえ、事業中止の可否を年度内に正式決定する。(馬場正広)

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