【平成の長崎】コンコルド飛来 旅博訪欧親善団乗せ 平成2(1990)年

 長崎市で開かれている「長崎旅博」のメーンイベントの一つとして、フランス航空(エール・フランス)の超音速旅客機「コンコルド」が9月2日午後、長崎空港に飛来。怪鳥を思わせるその姿を約1万5千人の見物人に披露した。
 コンコルドが日本へ飛来するのは昨年2月、ミッテラン仏大統領が昭和天皇の大喪の礼参列のため、羽田空港に飛来して以来約1年半ぶり5回目。同空港以外に着陸するのは今回が初めて。
 この日は日曜日とあって、コンコルドをひと目見ようという家族連れなどが訪れ、着陸時には花文字山や空港ビルデッキは約1万5千人の人出。ビデオやカメラ、双眼鏡などを持った人々で大混雑し、高速道路インター付近は交通渋滞した。(平成2年9月3日付長崎新聞より)
 

ごう音とともに地方空港に初めて着陸した超音速旅客機「コンコルド」=長崎空港

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