達成すればパ・リーグ初の快挙! 首位西武に期待がかかる記録とは…

20発へ期待がかかる西武・森友哉【写真:荒川祐史】

セでは20発以上6人が2回もパは5人が最高

 10年ぶりのリーグ優勝に向けて首位をひた走る西武。好調なチームを支えているのは史上最強の呼び声高い打線だ。最近では1、2番が入れ替わったものの、1番・秋山翔吾外野手、2番・源田壮亮内野手、3番・浅村栄斗内野手、4番・山川穂高内野手はほぼ固定され、5番以降は、森友哉捕手、外崎修汰内野手、栗山巧外野手、中村剛也内野手、メヒア内野手などが控える。時には現役最多6度の本塁打王に輝く中村が8番、2014年本塁打王のメヒアが9番に座るなど、打線の破壊力は12球団ナンバー1といってもいいだろう。

 西武の最強打線には、パ・リーグ史上初となる記録に期待がかかる。それはチーム20本塁打以上を6人輩出という記録だ。これまでセ・リーグでは2度ある記録(1976年広島、2004年巨人)だが、パ・リーグの最多記録は5人だ。

●1970年 ロッテ
30本 アルトマン
25本 有藤通世
25本 山崎裕之
22本 池辺巌
21本 ロペス

●1971年 ロッテ
39本 アルトマン
27本 有藤通世
25本 江藤慎一
24本 ロペス
21本 山崎裕之

●1980年 阪急
31本 簑田浩二
28本 加藤英司
24本 マルカーノ
21本 福本豊
21本 ウイリアムス

●1990年 近鉄
29本 ブライアント
24本 トレーバー
22本 鈴木貴久
22本 石井浩郎
20本 大石第二朗

●2001年 福岡ダイエー
44本 小久保裕紀
36本 松中信彦
31本 城島健司
30本 井口資仁
21本 バルデス

●2008年 埼玉西武
46本 中村剛也
27本 ブラゼル
21本 G.G.佐藤
21本 中島裕之
20本 ボカチカ

山川、浅村、中村はクリア、外崎、秋山も残り2本、森、メヒアに20発期待

 今季はここまで山川が36本塁打、浅村が26本塁打、中村が23本塁打とすでに3選手が20本塁打をクリア。外崎、秋山が18本塁打と続いている。外崎と秋山は、このペースでいけば最終的には23本塁打を放つ計算となりパ・リーグ記録に並ぶのは、ほぼ間違いないといえるだろう。

 パ・リーグ新記録となるには、14本塁打の森友哉選手の本塁打のペースをやや上げる必要がある。このままいけば、シーズン18本塁打となり、わずかに足りない計算だ。ただ8月には今季の自身月間最多タイとなる4本塁打を放つなど調子を上げており、達成への可能性を残している。

 さらに現在9本塁打のメヒア選手が20本塁打を放てば、NPB新記録となる7人の20本塁打達成となる。6月終了時点で3本塁打だった中村選手が、20本を軽く超えていることを考えれば、かつての本塁打王・メヒア選手も本塁打量産という可能性もありえない話ではない。

 首位を走る埼玉西武は10年ぶりのリーグ優勝とともに、20本塁打以上の輩出人数でパ・リーグ記録を作ることができるか。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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