ヤンキースが元MVPを獲得へ 8月31日の移籍情報まとめ

メジャーリーグでは現地時間8月31日までに獲得した選手をポストシーズンのロースターに登録することができるため、「ノン・ウエーバー・トレード・デッドライン」を過ぎた8月にも活発にトレードが行われる。ポストシーズンに向けてのトレード期限が翌日に迫った現地時間8月30日にもいくつか動きがあった。ここでは現地時間8月30日(日本時間8月31日)の移籍情報を整理する。

マリナーズは金銭トレードでダイヤモンドバックスからクリストファー・ネグロンを獲得した。今季のネグロンはメジャーでは2試合のみの出場にとどまっており、AAA級では118試合に出場して打率.283、15本塁打、OPS.845をマーク。マリナーズは二遊間の選手層が薄く、また、ロビンソン・カノーがポストシーズンに出場できないという事情もあるため、内外野の全ポジションを守れるネグロンにもロースター入りのチャンスがあるかもしれない。

ツインズとカブスの間では控え捕手同士のトレードが成立。ツインズはカブスへボビー・ウィルソンを放出し、カブスからクリス・ギメネスと後日指名選手を獲得した。控え捕手同士を交換するという珍しいトレードとなったが、カブスがウィルソンの獲得を希望し、それにツインズが応えた形。捕手同士の交換となったのは、ツインズが捕手層の弱体化を嫌ったためだろう。

また、ダイヤモンドバックスは金銭トレードでブレーブスからクリス・スチュワートを獲得した。36歳のベテラン捕手であるスチュワートは、ブレーブスの3番手捕手として今季5試合に出場。今季のダイヤモンドバックスはアレックス・アビラ、ジェフ・マシス、ジョン・ライアン・マーフィーと3人の捕手を併用しており、スチュワートは4番手捕手として有事の場合に備えることになりそうだ。

そして、ヤンキースがジャイアンツから2013年ナ・リーグMVPのアンドリュー・マカッチェンを獲得するトレードが合意に達したという情報が飛び込んできた。まだ両球団からの正式な発表はないものの、ジャイアンツはヤンキースから有望株2名を獲得する見込み。ヤンキースは右手首の骨折で戦線離脱中のアーロン・ジャッジの回復が遅れており、外野手の補強を必要としていた。今季のマカッチェンは130試合に出場して打率.255、15本塁打、OPS.772をマーク。ジャッジの代役として右翼に入る可能性が高く、今季終了後にフリーエージェントとなる予定である。

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