長崎電気軌道 路線案内図 オークション販売 売上金は豪雨被災地へ寄付

 長崎市内で路面電車を運行する長崎電気軌道は、停留場の名称変更で撤去した路線案内図などをホームページ(HP)でオークション販売している。同社が備品をネットオークションに出すのは初めて。7日まで入札を受け付け、必要経費を除いた売上金を西日本豪雨災害の被災地に寄付する。

 同社は8月1日、35年ぶりに停留場の名称を変更。39カ所中13カ所で名称が変わった。オークションに出すのは停留場に設置する路線案内図と、車両の正面や側面に取り付ける方向幕、車内に掲示する路線案内図など計325点。

 最低落札価格を設けており、停留場の案内図や車両正面の方向幕などは1万円以上、電車側面の方向幕は5千円以上、車内の案内図は千円以上で入札できる。

 同社経営企画室によると販売を始めた30日から31日午後までに約30件の入札があった。同社の予想を上回る出足の良さに、担当者は「路面電車を好きな人に大切に保管してもらえるとうれしい。オークションを通じて被災地支援に貢献したい」としている。

旧松山町停留場に設置していた路線案内図

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