真岡鉄道、SLが2台から1台に

維持費増と乗客減で

©株式会社下野新聞社

運行が取りやめられる真岡鉄道のC11

 【真岡】真岡鉄道のSLを運行する「真岡線SL運行協議会」は31日までに、現在運行する2台のうち1台の運行を取りやめる方針を固めた。老朽化に伴い維持費がかさむ半面、乗客が減り2台の維持は困難と判断。一方、赤字が続く真岡鉄道全体の経営の改善に向け、沿線自治体は「検討会議」を設置した。

 SL運行協議会は、真岡鉄道、市と芳賀郡4町、茨城県筑西市で構成。会長は真岡市の石坂真一(いしざかしんいち)市長が務める。SL運行を真岡鉄道に委託している。

 協議会や市によると、点検期間などで1台が使えなくても、運行が続けられるよう、SLは1998年から2台体制となった。

 燃料費など通常経費が年約8千万円かかる上、「車検」に当たる6年ごとの全般検査の費用も多額。2台のうち46年製のC11を昨年10月~今年5月に全般検査すると、約1億4500万円かかった。老朽化に伴い、これまでより数千万円かさんだ。

 乗客はピークだった99年度の約4万9千人から、2017年度は約3万2千人に。運賃収入は約4千万円で、通常経費の半分程度だ。

 そのためC11の運行を取りやめ、製造は1933年でC11より古いが、状態が良く希少性も高いC12を残す。1台体制の運行に移行する時期などは今後、協議会で検討。C11の取り扱いについて譲渡を視野に協議する。

 一方、SLを除く真岡線の乗客はピークの94年度の約171万3千人から、2017年度には約97万8千人に減少。経常損益は17年度に約2800万円の赤字、18年度も約3千万円の赤字が見込まれる。