【MLB】地元紙が絶賛する元Gマイコラスの大躍進 「70.8%」の数字を刻む驚異の能力

カージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】

今季チームトップの13勝、同僚は「ひたすらストライクを投げ続けることができる」

 巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手は開幕から先発ローテの中心となり、27試合先発でチームトップの13勝(4敗)、防御率2.96の成績を残している。米メディアは日本球界で活躍し、メジャーに戻ってきた“逆輸入右腕”の特筆すべき点を挙げ、同僚たちが称賛していると報じている。

 マイコラスは29日(日本時間30日)の本拠地パイレーツ戦で5回8安打2失点で約2か月ぶりの黒星となる4敗目を喫した。それでも13勝はチームトップの成績でカージナルス投手陣を牽引している。

 その中でも米メディアはマイコラスの制球力を評価。地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」は「初球ストライク率」が優秀であることに注目し、「彼の初球の70.8%がストライクである」とレポートしている。中継ぎ左腕のオースティン・ゴンバーはマイコラスが簡単にストライクを奪う光景に「信じられないよ! クレイジーだ。例えばバートロ・コロンのような投手以外、本当に見たことがない。ひたすらストライクを投げ続けることができる投手と一緒にプレーしたことは、一度もないんだ」と賛辞を送っているという。

同僚も絶賛する制球力「メカニックと投球全体が安定」

 ここまで28セーブを挙げている守護神のバド・ノリスも「彼を見るのはとても楽しいよ。彼は4球種を駆使し、すぐに有利なカウントにするんだ。彼は絶対に攻めるのをやめない。彼はメカニックと投球全体が安定しているだろ? それは驚くべきことなんだ」とコメント。記事では、仮にカージナルスがワイルドカードに出場することになれば、ジャック・フラハーティと安定感が際立つマイコラスのどちらかが先発として起用される可能性があることも指摘し「初球ストライクの有効性、そして四球の少なさは、彼が不振に直面した時に乗り越え、プレーオフ進出を目指すための後押しとなるだろう」と評価している。

 また、ゴンバーはブルペンでマイコラスの投球フォームを見るのを楽しみにしていること明かしており、直球だけでなく変化球でもストライクを取る部分をポイントに挙げ、「後ろから見ていて、彼の投球フォームは実に効率的なんだ。本当に無駄な動きがない。彼は体の使い方がうまいんだ。それが彼のリリースポイントがとても安定している理由なんだ」と、右腕の誇る制球力の秘密を分析している。

 まさにエース級の活躍を続けるマイコラス。チーム内での存在感は日に日に大きくなっている。(Full-Count編集部)

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