「温泉むすめ」総選挙 雲仙伊乃里が部門別2位

 全国の温泉をイメージして擬人化したキャラクターの人気順位をインターネット投票で決める地域活性化プロジェクト「温泉むすめ」の第1回総選挙で、長崎県雲仙市の雲仙温泉をモチーフにした「雲仙伊乃里(いのり)」が部門別2位に輝いた。今後、雲仙伊乃里の専用楽曲が制作され、声優によるソロデビューや特別ライブなども予定。同温泉街関係者はPR効果に期待を寄せている。

 アニメや漫画のキャラクターを通じて各温泉街の魅力を国内外に発信しようと、内閣府からクールジャパン企業に選ばれたイベント会社、エンバウンド(東京)が主催した。「温泉に宿った神様」の設定で、イラストレーターが1人につき、一つのキャラクターを考案。全国各地の温泉から計108のキャラクターが生まれ、各キャラクターはそれぞれの声優が演じる企画だ。

 総選挙は7月13日~8月13日、インターネット上で開催。グループ所属(28人)と未所属(80人)の2部門で投票を実施し、各部3位までに入ると専用楽曲と声優による特別ライブの権利が与えられる。

 雲仙伊乃里は未所属部門で、1位は「祖谷(いや)メグリ」(徳島県・祖谷温泉)が、3位には「山代八咫(やましろやた)」(石川県・山代温泉)が入った。総投票数や各キャラクターの得票数は公表されていない。雲仙温泉観光協会は「数ある温泉地の中で選んでもらい光栄。期待に応えられるよう、伊乃里ちゃんとともに温泉街を盛り上げていきたい」とコメントした。

総選挙2位に輝いた「雲仙伊乃里」(温泉むすめ公式ホームページから)

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