【女子野球W杯】日本が台湾に勝利し大会6連覇達成 里が3大会連続MVP 里が7回2死までノーヒットノーランを続けてきたが惜しくも安打を浴びて快挙達成とはならず

女子野球W杯決勝、台湾を6-0で下し日本(マドンナジャパン)が大会6連覇を成し遂げた。

 日本時間9月1日、アメリカ・フロリダで行われていた女子野球W杯決勝が行われ、日本(マドンナジャパン)が台湾を6-0で下し大会6連覇を成し遂げた。チームは全試合勝利しこの日、先発した里綾実(愛知ディオーネ)が3大会連続のMVPに輝いた。

  決勝戦まで8戦全勝で勝ち上がってきた日本。日本時間8月29日に行われたアメリカ戦では里が7回2死までノーヒットノーランを続けてきたが惜しくも安打を浴びて快挙達成とはならず。それでも安定した投球で完封勝利を記録している。

 そして迎えた今回の決勝戦では4回まで毎回のように走者を背負うも気迫のこもった投球で相手打線を封じ込む。4回には2死一・三塁のピンチも相手打者を空振り三振に仕留めてこの日、最大の危機を脱した。里は5回6安打無失点で降板し、2番手の田中露朝(尚美学園大)がマウンドへ。田中も2回を投げて無失点と完封リレーを披露した。

 一方でエースを援護したい打線は初回、1死三塁から川端友紀(埼玉アストライア)の投手強襲の適時打で先制などで2点を先制すると2回は安打と盗塁で着実にチャンスを広げて加点、6回には相手守備の乱れの隙をついて3得点を挙げるなどチームは8安打6得点と台湾相手にリードを広げた。日本時間8月30日に行われた同対戦でも日本は勝利したものの、スコアは2-1と接戦を強いられた相手に対して2度目の対戦では快勝した。この勝利で日本は4大会で30連勝という偉業も成し遂げている。

 先発した里は今大会、4試合で3勝0敗 防御率0.37と驚異的な成績で3年連続の大会MVPに輝いた。試合後は「3大会連続MVPは、勝たせてくれたチームメートのおかげです。世界のレベルは上がっていますが、それに負けないようにさらなる高みを目指していきたいです」と喜びのコメントを残している。

 大会6連覇を果たした日本が目指すのはもちろん次回大会での優勝はもちろんのこと女子野球という競技の普及だ。国内外での活動継続こそ世界ランキング1位の日本が先頭に立って行っていく使命でもある。これからも女子野球の動きに注目だ。

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