4メーカーの激しいトップ争いを制しヤマハがワン・ツー。中須賀が今季8勝目/全日本ロード第7戦オートポリス

 全日本ロードレース選手権JSB1000クラスは9月2日、オートポリスで第7戦の決勝が行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。

 昨日の悪天候で予選と決勝が日曜日に行われることになったJSB1000クラス。朝の35分間の予選はウエット宣言が出されていたものの、好天に恵まれて時間経過と共に路面がみるみる乾いていく。その難しい予選でセッション後半に次々にタイムを更新した中須賀がポールポジションを獲得。野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が2番手でヤマハファクトリーが予選ワン・ツー。3番手に渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)がつけた。

 中須賀は「事前テストから天候に翻弄されて走行時間が少なくて難しかった。それでもドライコンディションで予選ができて、決勝につながった。でも鈴鹿8耐、もてぎ2&4といい流れできているし、(鈴鹿8耐で負った)ケガもどんどん回復している。このいい流れに乗れればいい結果になると思う。チャンピオンシップを考えたいが、地元だから勝ちをねらいたい」と語った。

 決勝で好スタートを切ってホールショットを奪い、オープニングラップを制したのは加賀山就臣(Team KAGAYAMA)。渡辺一樹、中須賀、野左根、渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)と続き、9台でトップ集団が形成される。

 3周目。渡辺一樹がトップ浮上。中須賀も加賀山をかわして2番手浮上。翌周には野左根も加賀山を捕らえて3番手浮上。渡辺一樹、中須賀、野左根の3台でのトップ争いが開始。それをオープニングラップを6番手で終えた高橋巧(Team HRC)が渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)を従えたまま追いかける。

 7周目。野左根が中須賀を捕らえて2番手浮上。渡辺一樹と壮絶なトップ争いを開始する。

 9周目。野左根がトップに立ち、中須賀も渡辺一樹を捕らえて2番手浮上。ヤマハファクトリーがワン・ツー体制を築いた。その間に高橋巧、渡辺一馬が追いつき、トップ争いは5台に。

 11周目に突入したストレートで高橋巧が3番手浮上。ヤマハファクトリー2台を追う。渡辺一樹はペースが上がらず、渡辺一馬と共にトップ争いから脱落していく。

 15周目の最終コーナーでついに中須賀がトップ浮上。逆に高橋巧はペースが上がらずにヤマハファクトリー2台から離され始める。

全日本ロード第7戦オートポリス 表彰台

 ラスト3周。周回遅れが出始め、それをうまく利用した中須賀が野左根を引き離しにかかる。中須賀はそのまま今季8勝目を飾り、野左根は2位フィニッシュでヤマハファクトリーがワン・ツー・フィニッシュ。高橋巧は3位表彰台を獲得した。

 以下、全日本ロード第7戦JSB1000の決勝順位結果。

■全日本ロードレース選手権第7戦オートポリス JSB1000決勝順位結果

天候:晴れ 路面:ドライ

Pos. No. Rider Team Motorcycle Gap/Delay

1 21 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM ヤマハYZF-R1 36’34.167

2 5 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5 ヤマハYZF-R1 +1.151

3 1 高橋巧 Team HRC ホンダCBR1000RR SP2 +2.608

4 26 渡辺一樹 ヨシムラスズキMOTUL スズキGSX-R1000L8 +8.754

5 11 渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN カワサキZX-10RR +8.901

6 71 加賀山就臣 Team KAGAYAMA スズキGSX-R1000 +27.834

7 090 秋吉耕佑 au・テルルMotoUP RT ホンダCBR1000RR SP2 +27.987

8 634 水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda ホンダCBR1000RR SP2 +36.520

9 99 アヌパブ・サームーン YAMALUBE RACING TEAM ヤマハYZF-R1 +36.644

10 23 清成龍一 MORIWAKI MOTUL RACING ホンダCBR1000RR SP2 +38.786

11 12 津田拓也 ヨシムラスズキMOTUL スズキGSX-R1000L8 +41.521

12 20 日浦大治朗 Honda Suzuka Racing Team ホンダCBR1000RR SP2 +44.674

13 35 近藤湧也 JOYNET GBSレーシングYAMAHA ヤマハYZF-R1 +45.023

14 51 ザクワン・ザイディ Honda Asia-Dream ホンダCBR1000RR SP2 +49.497

15 8 山口辰也 Team Sup Dream Honda ホンダCBR1000RR SP2 +50.676

16 15 松﨑克哉 Kawasaki Team GREEN カワサキZX-10RR +55.997

17 14 中冨伸一 HiTMAN RCKOSHIEN YAMAHA ヤマハYZF-R1 +58.844

18 72 髙橋裕紀 MORIWAKI MOTUL RACING ホンダCBR1000RR SP2 +1’13.794

19 46 星野知也 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW S1000RR +1’14.089

20 34 岡村光矩 KRP三陽工業&RS-ITOH カワサキZX-10RR +1’26.985

21 37 須貝義行 チームスガイレーシングジャパン アプリリアRSV4 RF +1’27.144

22 31 津田一磨 Team Baby Face ヤマハYZF-R1 +1’41.504

23 40 小島一浩 Honda緑陽会熊本レーシング ホンダCBR1000RR +1’54.963

24 43 中津原尚宏 ATJ Racing ホンダCBR1000RR +1’54.998

25 91 吉田光弘 Honda緑陽会熊本レーシング ホンダCBR1000RR +1Lap

26 44 樋口耕太 H.L.O RACING スズキGSX-R1000 +1Lap

27 25 生形秀之 エスパルスドリームレーシング・IAI スズキGSX-R1000 +5Lap

28 22 児玉勇太 Team Kodama ヤマハYZF-R1 +5Lap

– 70 清末尚樹 チーム阪神ライディングスクール カワサキZX-10RR +15Lap(リタイア)

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