極厚板溶断の中村機材、独自作成「鋼材業界用語集」を一般公開

 鋼材の取引・商談の際や工場内での作業者同士の会話のやりとりの中には、鉄の業界ならではの独特の言い回しや表現がけっこう多い。その中に長くいると当たり前に使っているが、初めて聞くと「え?」となったり、改めて意味を問われると思わず「…」と冷や汗を掻いたり。はたまた「今さら聞くに聞けないし…」と脂汗を流すことも。

 厚板・極厚板溶断加工業の中村機材(本社・千葉県浦安市鉄鋼通り1-4-9、社長・中村武史氏)には、社内で独自に作成し新人教育など社内研修用に活用している『鋼材業界用語集』がある。これを、Webを通じて一般にも無料公開した。

 用語は、五十音順に現在のところ計330単語。一般的な単語から「業界特有の言い方」までその意味が記載されている。中には「寸法公差」と「精度」の違いなど、知っていると便利で役立つ用語や「一発ひく」「カドが流れる」「切り逃げ」「左右勝手」「材料成り行き」「タイコになっている」といった現場でよく用いる言い方も説明されている。

 単語・用語・表現・言い回しの意味を明確に定義し、商談時や客先との日々のやりとりの際、スムーズな意思疎通につながったり経験の浅い担当者同士の理解促進に寄与したりすればとの思いから今回、無料での一般公開を開始した。

 Web経由のダウンロード形式で、専用のQRコードかURL(http://mail-to.link/m7/mmra4)からリンク先ページの「メール作成画面はこちら」を選択。必要事項を記入して送信し、届いたメールからPDFファイルをダウンロードする。ペーパー配布はしていない。問い合わせ先は電話047―304―6868。今後、用語は増やしていく考え。

© 株式会社鉄鋼新聞社