天草産レンコン、見通し良し 天草町に移住の夫婦 地震で南阿蘇村就農を断念、再出発

レンコンを収穫する岩下龍志さん(右)と妻の文乃さん=天草市

 熊本地震後に熊本県天草市天草町に移住し、農業を営む岩下龍志さん(35)=熊本市出身=と妻の文乃さん(40)=沖縄出身=が5日、レンコンを初出荷する。昨年1月に土壌作りを始め、2年がかりで新たなスタートを切る。

 2人は南阿蘇村で新規就農したが、観光農園を開く直前に地震が発生。同村での営農を断念し、天草町へ家族で移住した。知り合いの農家の勧めでレンコン栽培を始めることにした。

 約80アールの休耕田を借り受け、水を引いてレンコン畑に。熊本市西区の農家から譲り受けた種レンコンを1年かけて増やし、ことし3~4月に植え付けた。粘土質の土に、地元大江地区のブランド豚のふんを肥料に使用。やわらかく甘みのあるレンコンが育っており、今季の収穫量は約15トンを見込む。

 「地域の人たちから多くの支援をいただいた。天草産として売り出し、地域をPRしたい」と龍志さん。パッケージに天草市河浦町の崎津教会をイメージしたイラストを添え、JAあまくさを通して熊本市に出荷。直売所「天草とれたて市場」(天草市瀬戸町)でも販売する。

 今後、5年かけて栽培面積を3ヘクタールまで拡大する計画。2人は「来季は、肥料に魚粉やヒオウギガイの殻の粉末などを加え、さらに天草色を出したい」と張り切っている。(谷川剛)

(2018年9月3日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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