マケイン氏葬儀でもやはりゴルフ、ウッズたたえるツイートも

By 太田清

8月29日、米ホワイトハウスで開かれた会合で、記者団の取材に応じるトランプ大統領(UPI=共同)

 米共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員の葬儀がワシントン大聖堂で営まれた1日、同氏の生前の意向から葬儀に招かれなかったトランプ大統領はバージニア州のゴルフ場で1日を過ごした。トランプ氏はマケイン氏の死去のわずか17時間後に、同州のゴルフ場でゴルフをする姿が目撃され批判を受けたが、葬儀に際してもゴルフ場に行くのをやめなかった。トランプ氏は翌2日もゴルフにいそしんだ。米主要メディアが伝えた。 

 一方、トランプ氏は2日、ツイッターで米プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手について「ウッズは大統領職と私についての質問に答えたが、素晴らしい行為だ。いわゆる左派が彼に憤っているという。悲しいことだ。でも中道と右派はウッズを愛している」とウッズ選手をたたえた。続けてのツイートで、アフリカやアジア系、ヒスパニックの米国人の失業率が歴史的に低い水準にあるとして、自らの業績だと誇った。 

 ウッズ選手は8月26日、トランプ氏の移民や人種問題政策などについて記者から質問を受けたが「トランプ氏は米国大統領です。誰が大統領職にあっても、その個性や政策が好きでも嫌いでも、われわれは大統領職に敬意を払わなくてはならない」と答えており、トランプ氏の賞賛はこの発言を受けてのものとみられる。 

 マケイン氏の葬儀では娘メーガン・マケインさんが「ジョン・マケインの米国は再び偉大にする必要はない。なぜなら米国は常に偉大だから」とトランプ氏への皮肉を込めてあいさつしたが、トランプ氏はすべて大文字で「米国を再び偉大にする」とツイートし、これに応えた。 (共同通信=太田清)

© 一般社団法人共同通信社