5番・スアレスが31号勝ち越しアーチ レッズ延長戦制す

【レッズ6-4カージナルス(延長10回)】@ブッシュ・スタジアム

レッズは3対3の同点で迎えた10回表にカージナルス6番手のバド・ノリスからエウヘニオ・スアレスが31号2ランを放って勝ち越しに成功。さらに次打者のブランドン・ディクソンも4号ソロを放ち、3点のリードを奪った。その裏、クローザーのライセル・イグレシアスが内野ゴロの間に1点を失ったものの、二死一、二塁のピンチを凌いで逃げ切り。カージナルスは9回裏無死満塁のサヨナラ機を逸したのが大きく響き、7月末から続いていた連続カード勝ち越しが球団タイ記録となる10でストップした。

2点差に迫られた10回裏二死一塁の場面で、レッズのジム・リグルマン監督代行は白星を手に入れるための最善の策を考えていた。「(マット・)カーペンターに同点2ランを浴びる確率と、(フランシスコ・)ペーニャが同点タイムリー二塁打を放つ確率はどちらが高いだろう」と考えたリグルマンが出した答えはカーペンターを敬遠すること。二死一、二塁でペーニャをライトライナーに抑え、敬遠策は見事に的中した。一方、敗れたカージナルスは先発のルーク・ウィーバーが不安定な投球に終始し、同点の10回表に登板したクローザーのノリスが2被弾の誤算。打線も好機をことごとく潰し、地区優勝争いで3位、ワイルドカード争いで2位に後退した。

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