英語でも活用OK!会話が上品になる英語のクッション言葉

英語での丁寧語

仕事やフォーマルな場で英語を使う際、相手に失礼にならない様どんな事に気をつけているでしょうか。

皆さんそれぞれのポリシーあるかと思いますが、「英語での表現については精一杯丁寧な言葉で話しているつもりだけれど、相手にもきちんと丁寧に聞こえているのかが不安」という方も多いのでは?

今日はそんな不安を払拭すべく、グッと上品に、丁寧に聞こえる英語のコツをお伝えしたいと思います。

 

日本語でも多用しているクッション言葉

日本企業での勤務経験がある方にとって、無意識的、且つ自然と身について普段から使用しているのがこのクッション言葉だと思います。

日本人は、相手を気遣うために、前置きや丁寧な言い回しで周囲とのコミュニケーションを図ることができると感じています。

海外ベースでCAとして働いていた頃、久しぶりに日本へ帰国すると、どこへ行ってもこのような経験をするので「素晴らしい!と」改めて感動したものでした。

日々の社会生活の中で使用するクッション言葉の一例を挙げてみましょう。

・依頼をする時1.「お忙しいところすみませんが、〜していただけませんでしょうか。」

2.「〜して頂けると大変有難いのですが。」

・意見を述べる時3.「〜だと思うのですが。」「〜のようですが。」

このような言い回しが一例としてあるかと思います。

相手のペースを考えずに割り込んで仕事を増やしてしまったり、自分の意見をあまりにもダイレクトに述べてしまったり。

そんなつもりはなくとも、言い方によっては非常に悪い印象を与えてしまうのが言葉の怖いところでもありますよね。

そんな時に便利なのがクッション言葉なのです。

それでは、英語にもクッション言葉は存在するのでしょうか。次は英語のクッション言葉についてご紹介します。

次のページ:コミュニケーションが円滑に!英語のクッション言葉活用法を伝授 


 

英語にも存在する?クッション言葉

実は、これらの通称「クッション言葉」は英語にも存在しているのです。

しかも航空業界やホテルなどハイエンドのサービスを必要とする場だけでなく、実は一般企業ほど、このクッション言葉が日常的に使用されている様に感じます。

海外ではその人の受けた教育レベルが企業への就職に結びつく事も多いため、この様な傾向があるのでしょう。

「相手を気遣う気持ちを持つ=紳士&淑女のマインドを持つ」と例えても良いかもしれません。

やはり、英語圏でも日常的に周囲と円滑なコミュニケーションを保つためには、ワンクッション挟んだ伝え方が大切なのです。

 

英語ではどうすれば丁寧に伝わる?

では、実際に会話をする際にはどの様に伝えれば丁寧な英語に聞こえるのでしょうか。

先程の日本語でのクッション言葉の代表例をとって3つのパターンを紹介いたします。

 

1. Could you kindly〜:「すみませんが、〜していただけませんでしょうか。」

ポイントはkindlyをつけること。

Could you でも丁寧な言い方ですが、「kindly」をつけることでさらに丁寧に聞こえます。

ビジネスでのシーンや接客にはぴったりのフレーズで、外資系で働くCAも日常的に使用しています。

2.  It would be great if you could ~:「〜して頂けると大変有難いのですが。」

「could you〜(〜してもらえませんか?)」とお願いから入るのではなく、「◯◯してもらえると大変有難いです」と日本語のように関節的に伝える言い回しです。

相手を気遣う事でお互い忙しい時でも、コミュニケーションが円滑になります。

 

機内では、お客様に協力のお願いをしなければならない際に使ったりします。

「Sorry to bother you, but It would be great(helpful) if you could move overyour seat and make some space for others.(お休みのところ失礼いたします。他のお客様のためにお席をつめて頂けると大変助かるのですが)」と使ったりもします。

 

3. It seems that~:「〜だと思うのですが。」「〜のようですが。」

日本の英語学習では「~のようだ」という意味で習うフレーズです。

ビジネスやフォーマルな会話のシーンでは、このフレーズを使用することで、自分の考えをダイレクトに述べて押し付けるような印象を避けたり、相手の間違いを真向から指摘するような事態を避けることができます。

 

相手に「間違っているのでは?」「ちょっと違うのでは?」という意思を伝えたい時にも使います。

  「it doesn’t seem right.」 「It seems that something is wrong with this.」(何か違うようなのですが。ちょっと修正が必要かと思います。)

 

ビジネス英語では特に気をつけたい言い回し

ダイレクトに言いたい事を伝えるのが英語という印象をお持ちの方も多いかと思います。

確かに日本語に比べれば比較的その傾向はあるかもしれません。

しかし、当然と言えば当然の事なのですが、英語にも日本語のようにクッション言葉により相手を気遣ったり、コミュニケーションを円滑にする文化があるのです。

普段からお仕事で英語を使う方も、海外業務担当となり慣れない英語の必要性に駆られているビジネスマンの方も、まずはこの様な使いやすいクッション言葉の言い回しパターンを頭に入れ、普段の会話で練習をしてみると英会話の印象がグッと上がります。

皆さんもぜひ活用してみてください!

 

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